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増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 中高年期・老年期
骨盤臓器脱治療についての患者説明―腹腔鏡下仙骨腟固定術・経腟メッシュ手術
著者: 可世木華子1 明樂重夫1
所属機関: 1日本医科大学産婦人科
ページ範囲:P.250 - P.254
文献購入ページに移動◆骨盤臓器脱の治療目標は,骨盤臓器の下垂に伴う症状(排尿,排便,性機能)を改善して患者さんのQOLを向上させることである.
◆骨盤臓器の下降の重症度を把握し,軽症の場合は保存療法であるリングペッサリー(病院で交換するタイプと自己管理のタイプ)を勧めることもあり,中等症以上の場合はリングペッサリーで管理しつつ状況により手術療法へ移行することがある.
◆メッシュ手術の特徴として素材が非吸収性であるため,再発率は非メッシュ手術に比較して抜群に少ないが,体内に異物として残ることでびらんや疼痛,イレウス,感染症などの合併症が存在すること.
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