文献詳細
増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために
婦人科疾患
文献概要
必ず説明しておくべきこと
◆子宮頸部細胞診や体部細胞診の結果,悪性所見はないのか? ほかに考慮する子宮疾患(筋腫なのか,肉腫の否定)が必要.
◆血液の凝固障害をきたす基礎疾患がないか(血小板減少や凝固異常など).
◆エストロゲン・プロゲスチン(EP)配合薬は子宮筋腫を原因とする過多月経に有効であるが,適応にならないか? 35歳以上,1日15本以上の喫煙や前兆を伴う頭痛など,同剤の禁忌にあたらないか?
◆レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)では子宮筋腫の存在により自然脱出することがあり注意を要する.また内腔に変形を伴う症例には使用できない1).
◆閉経間近で,血中卵胞刺激ホルモン(FSH)が比較的高値であれば,性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニストによる自然閉経への逃げ込みが期待できるため,閉経まであと何年あるのか,手術時期までどのくらいかを考慮する〔特にGnRHアゴニスト(GnRHa)の使用期間が6か月,また再使用までに6か月間の間隔をあけると限られているため〕.圧迫症状や貧血症状を改善する.
◆挙児希望の有無について確認することが重要.排卵を抑制すれば妊娠はできない.
◆子宮頸部細胞診や体部細胞診の結果,悪性所見はないのか? ほかに考慮する子宮疾患(筋腫なのか,肉腫の否定)が必要.
◆血液の凝固障害をきたす基礎疾患がないか(血小板減少や凝固異常など).
◆エストロゲン・プロゲスチン(EP)配合薬は子宮筋腫を原因とする過多月経に有効であるが,適応にならないか? 35歳以上,1日15本以上の喫煙や前兆を伴う頭痛など,同剤の禁忌にあたらないか?
◆レボノルゲストレル放出子宮内システム(LNG-IUS)では子宮筋腫の存在により自然脱出することがあり注意を要する.また内腔に変形を伴う症例には使用できない1).
◆閉経間近で,血中卵胞刺激ホルモン(FSH)が比較的高値であれば,性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニストによる自然閉経への逃げ込みが期待できるため,閉経まであと何年あるのか,手術時期までどのくらいかを考慮する〔特にGnRHアゴニスト(GnRHa)の使用期間が6か月,また再使用までに6か月間の間隔をあけると限られているため〕.圧迫症状や貧血症状を改善する.
◆挙児希望の有無について確認することが重要.排卵を抑制すれば妊娠はできない.
参考文献
1)日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会(編) : 産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020.日本産科婦人科学会,2020
2)鈴木彩子,他 : 婦人科疾患の診断・治療・管理 腫瘍と類腫瘍.日産婦誌61 : 145-150, 2009
錠40 mg).2020 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2499013 F1027_2_03/(2021年3月アクセス)
4)日本産科婦人科学会・日本女性医学学会(編) : OC・LEPガイドライン2020年度版,2021
5)日本産科婦人科学会(編・監) : 産婦人科専門医のための必修知識2020年度版.日本産科婦人科学会,東京,2020
掲載誌情報