icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

悪性腫瘍

リスク低減卵管切除術を行うにあたっての患者説明

著者: 梶山広明1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科

ページ範囲:P.306 - P.309

文献概要

必ず説明しておくべきこと

◆卵巣がんは早期発見が難しく,一般的に長期の治療期間を必要とし,予後が不良であることが知られている.

◆卵巣がんの少なくとも一部は,卵管上皮細胞が起源であると現在広く考えられている.

◆良性疾患での子宮摘出術に際して,予防的卵管切除術は卵巣がんの予防として有効な可能性がある.

◆予防的卵管切除術が実際に卵巣がんの発生を減少できることを示した洗練された前向き研究データは現時点ではない.

参考文献

1)国立がん研究センター:がん情報サービス―最新がん統計.https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html(2020年12月アクセス)
2)Shih Ie M, et al : Am J Pathol 164 : 1511-1518, 2004
3)Falconer H, et al : JNCI J Natl Cancer Inst 107 : dju410, 2015
4)Lessard-Anderson CR, et al : Gynecol Oncol 135 : 423-427, 2014
5)Madsen C, et al : Acta Obstet Gynecol Scand 94 : 86-94, 2015
6)日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会:日産婦誌69 : 1940-1941, 2017
7)Mallen A, et al : Gynecol Oncol 151 : 166-175, 2018
8)Salvador S, et al : J Obstet Gynaecol Can 39 : 480-493, 2017
9)Collins E, et al : Am J Obstet Gynecol 220 : 85.e1-85.e10, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら