icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 悪性腫瘍

再発卵巣がんに対して二次的腫瘍減量手術(secondary debulking surgery : SDS)を行うにあたっての患者説明

著者: 植田多恵子1 吉野潔1

所属機関: 1産業医科大学医学部産科婦人科学

ページ範囲:P.337 - P.340

文献購入ページに移動
必ず説明しておくべきこと

◆卵巣がんの再発は完治するものではないが,化学療法が奏効することで無増悪生存期間や全生存期間の延長が図れる疾患である.SDSで摘出できる腫瘍は完全摘出することが重要である.

◆SDSを行う患者には手術歴があること,再発腫瘍は臓器を選んで発症するものではないことから,完全切除のために大きな侵襲を要することがある.

◆SDSの治療成績は術後の化学療法までを含んで判断しており,基本的に完全切除後に化学療法を行う必要がある.

参考文献

1)日本婦人科腫瘍学会(編):卵巣がん・卵管癌・腹膜癌治療ガイドライン 2020年版.金原出版,東京,2020
2)Marchetti C, et al : Ann Surg Oncol, doi:10.1245/s10434-020-09226-7, 2020
3)Coleman RL, et al : N Engl J Med 381 : 1929-1939, 2019
4)伊藤正明,他:肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン 2017年改訂版.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/09/JCS2017_ito_h.pdf(2020年12月アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?