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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

悪性腫瘍

抗がん剤治療を行うにあたっての患者説明

著者: 境秀樹1 松本光史1

所属機関: 1兵庫県立がんセンター腫瘍内科

ページ範囲:P.346 - P.349

文献概要

必ず説明しておくべきこと

◆抗がん剤治療を根治目的で行うのか,延命目的で行うのか.根治目的に行うのであれば,外科手術や放射線治療との併用の方法.

◆投与スケジュールとともに,どれだけの期間継続するものであるか.どの程度の効果が認められるか.

◆予測される副作用として,頻度の高いものや,注意が必要なもの,頻度は稀でも重篤になると命にかかわるものなど.

◆根治目的であれば,相対治療強度(RDI)の考え方から,減量や延期は治療成績の低下に繋がるため,可能であれば避けたほうが望ましい(支持療法を駆使してできるだけ減量を避ける,ご本人・ご家族の都合などでの延期をできるだけ避けるよう配慮いただく,など).

◆緩和目的であれば,生活の質(QOL)をより重視する考え方から,適宜減量や延期を行うので,副作用は我慢せず伝えて欲しいこと.

参考文献

1)Parmar MKB, et al : Lancet 361 : 2099-2106, 2003
2)Tewari KS, et al : N Engl J Med 370 : 734-743, 2014
3)Katsumata N, et al : Lancet 374 : 1331-1338, 2009
4)Temel JS, et al : N Engl J Med 363 : 733-742, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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