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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

悪性腫瘍

がん遺伝子パネル検査を行うにあたっての患者説明

著者: 坂井美佳12 竹原和宏2 平沢晃1

所属機関: 1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科臨床遺伝子医療学 2独立行政法人国立病院機構四国がんセンター婦人科

ページ範囲:P.354 - P.361

文献概要

必ず説明しておくべきこと

◆検査結果に基づいた治療を受けられるのは,1割程度の症例と想定されること.

◆がん治療に結びつく情報の有無とは別に,遺伝性疾患を疑う所見が10%程度の確率で検出されること.

◆保険診療で実施された場合は,患者の同意に基づき,検査データは匿名化され,がんゲノム情報管理センター(C-CAT)に提供されること.集積されたデータは二次活用される可能性があること.

参考文献

1)Sunami K, et al : Cancer Sci 110 : 1480-1490, 2019
2)国立がん研究センターがんゲノム情報管理センター:患者説明文書・同意書・意思変更申出書(モデル文書).https://www.ncc.go.jp/jp/c_cat/index_kan_jya.html(2020年12月アクセス)
3)Li MM, et al : Genet Med 22 : 1142-1148, 2020
4)日本医療研究開発機構:成果情報―「ゲノム医療における情報伝達プロセスに関する提言―その1:がん遺伝子パネル検査を中心に(改定第2版)」及び「ゲノム医療における情報伝達プロセスに関する提言―その2:次世代シークエンサーを用いた生殖細胞系列網羅的遺伝学的検査における具体的方針(改定版)」の公開.https://www.amed.go.jp/news/seika/kenkyu/20200121.html(2020年12月アクセス)
5)わが国における遺伝性乳癌卵巣癌の臨床遺伝学的特徴の解明と遺伝子情報を用いた生命予後の改善に関する研究班:遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)診療の手引き 2017年版.http://johboc.jp/guidebook2017/(2020年12月アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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