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増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 悪性腫瘍
Q2 抗がん剤治療後,家に帰ったときから吐き気があってつらいです.
著者: 境秀樹1 松本光史1
所属機関: 1兵庫県立がんセンター腫瘍内科
ページ範囲:P.387 - P.388
文献購入ページに移動吐き気があっておつらいですね.抗がん剤の代表的な副作用として吐き気があります.特に抗がん剤を投与してすぐの時期が起こりやすいタイミングになります.抗がん剤の投与前にも吐き気止めを点滴して予防していますが,それでも吐き気があるときには頓服で吐き気止めを使うことができるので,積極的に使用してください.今のように吐き気がひどいときに使用したり,吐き気で食事が食べにくいようであれば,食事の30分〜1時間前に吐き気止めを飲んでおくなどの方法もあります.食事がとりにくいときは,なるべく水分をとるようにしてください.1日で1.5L程度の水分がとれなくなると脱水などの心配もあるので,主治医に連絡してください.おつらいと思いますが,吐き気止めを使用して症状をやわらげながら時間が経過することで,だんだんと症状は改善してくると思います.
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