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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻6号

2021年06月発行

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

災害時の医療機関のインフラ確保―Triage Greenの健康維持のために

電源の確保

著者: 出口宝14 田名毅24 佐々木秀章34

所属機関: 1もとぶ野毛病院 2首里城下町第一クリニック 3沖縄赤十字病院第一救急部 4沖縄県医師会災害医療委員会

ページ範囲:P.594 - P.599

文献概要

●災害時の電源確保は不可欠である.BCPに基づいて停電時に動かすべき機器を限定して,必要とする電力と給電時間に対応した非常用電源を備えることが重要である.

●電気機器は,起動時や負荷時に消費電力以上の起動電力を必要とすることに注意して,平時から作動を確認しておくことが重要である.

●発電機や蓄電池に加えて,PHVやEVは診療所の非常用電源として有用と考えられる.V2Hを介さずにこれらを活用するには,車両から引いてくる接続や配線を平時に考えておくことが重要である.

参考文献

1)電力広域的運営推進機構 : 電力広域的運営推進機関年次報告書―平成28年度版―.平成29年1月.(https://www.occto.or.jp/houkokusho/2016/files/nenjihoukokusho_h28_170118.pdf)
2)経済産業省 : 3月11日の地震により東北電力で発生した広域停電の概要.平成23年9月10日.(http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chousakai/tohokukyokun/9/pdf/sub2.pdf)
3)日本工業標準調査会審議 日本規格協会 : JIS T 1022 : 2018 病院電気設備の安全基準.平成30年1月22日改正
4)出口 宝,他 : PHV・EVによる医療機器への電源供給―災害時における非常用電源としての実用性の検証.日医師誌147 : 543-549, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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