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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻8号

2021年08月発行

文献概要

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識 院内感染抑制対策

環境消毒の考え方と実際

著者: 浅井さとみ12 梅澤和夫23 橋本昌宜24 宮地勇人12

所属機関: 1東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学 2東海大学医学部付属病院医療監査部院内感染対策室 3東海大学医学部総合診療学系救命救急医学 4東海大学医学部付属病院薬剤部

ページ範囲:P.792 - P.796

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●環境消毒薬にはアルコール系・次亜塩素酸系・第四級アンモニウム塩系・過酢酸・過酸化水素などがあり,室内環境消毒法として紫外線(UV)照射法や過酸化水素噴霧法がある.それぞれの特徴を理解して,用途に合わせて複数組み合わせて使用する.

●血液・体液などによる目に見える汚染がある場合は,消毒薬効果減弱をきたすことから,消毒効果を最大限に引き出すために消毒前に汚染を取り除く必要がある.

参考文献

1)Centers for Disease Control and Prevention : Guideline for disinfection and sterilization in healthcare facilities, 2008
2)岩下英夫,他 : 歯科診療ユニットにおける細菌学的環境調査に基づく効果的な消毒法の検討.環境感染誌28 : 273-279, 2013
3)小林寛伊,他 : 消毒薬テキストエビデンスに基づいた感染対策の立場から,第5版.協和企画,2016
4)梅澤和夫,他 : 環境消毒による感染症の抑制.臨床麻酔44 : 784-797, 2020
5)Umezawa K, et al : A comparative study of the bactericidal activity and daily disinfection housekeeping surfaces by a new portable pulsed UV radiation device. Curr Microbiol 64 : 581-587, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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