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連載 Obstetric News
40歳以降の女性に対する適切な避妊法 : ホルモン避妊製剤を何歳で中止できるか?―米国産婦人科学会
著者: 武久徹1
所属機関: 1武久レディースクリニック
ページ範囲:P.179 - P.180
文献購入ページに移動 健康かつ非喫煙で,心臓血管疾患に対する特有の危険因子〔35歳以上,静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism : VTE)往歴,血栓形成傾向,不動状態,分娩時輸血,肥満指数30以上,分娩後多量出血,帝王切開後,子癇前症または喫煙・避妊に関する米国医療適格基準(The United States Medical Eligibility Criteria : USMEC)〕がない女性は,55歳まで配合型ホルモン避妊製剤の使用を継続することができる(表1).
心臓血管疾患を含め多くの慢性的医学状態に対し,年齢は重要な危険因子であるが,年齢だけにもとづくホルモン避妊製剤の使用禁忌はない.避妊方法の使用中止を決定する場合,年をとるにつれて妊娠のリスクが減少することを考慮したうえで避妊と避妊以外の有益な効果を調べなければならない.
心臓血管疾患を含め多くの慢性的医学状態に対し,年齢は重要な危険因子であるが,年齢だけにもとづくホルモン避妊製剤の使用禁忌はない.避妊方法の使用中止を決定する場合,年をとるにつれて妊娠のリスクが減少することを考慮したうえで避妊と避妊以外の有益な効果を調べなければならない.
参考文献
1)Leridon H : A new estimate of permanent sterility by age : sterility defined as the inability to conceive. Popul Stud(Camb)62 : 15-24, 2008
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