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文献概要
今月の臨床 帝王切開分娩のすべて―この1冊でわかるNew Normal Standard 術式の工夫
皮膚縫合の工夫
著者: 小川令1
所属機関: 1日本医科大学形成外科学教室
ページ範囲:P.1202 - P.1206
文献購入ページに移動●手術部位感染(SSI)の原因として多いのは,脂肪層を大きく強く糸で締めすぎることにより,壊死組織が生じることである.
●ケロイド・肥厚性瘢痕は,真皮網状層の慢性炎症であり,真皮にかかる張力で悪化するため,真皮縫合よりも筋膜や皮下の縫合が大切である.
●ケロイド・肥厚性瘢痕を発症したら,直ちに副腎皮質ホルモンテープ剤を使用する.
●ケロイド・肥厚性瘢痕は,真皮網状層の慢性炎症であり,真皮にかかる張力で悪化するため,真皮縫合よりも筋膜や皮下の縫合が大切である.
●ケロイド・肥厚性瘢痕を発症したら,直ちに副腎皮質ホルモンテープ剤を使用する.
参考文献
1)Ogawa R : Keloid and hypertrophic scars are the result of chronic inflammation in the reticular dermis. Int J Mol Sci 18 : 606, 2017
2)小川 令:縫合手技の基本と縫合跡を目立たせないための工夫.臨泌76 : 432-437, 2022
3)瘢痕・ケロイド治療研究会(編) : ケロイド・肥厚性瘢痕診断・治療指針2018.全日本病院出版会,2018
4)Ogawa R : The most current algorithms for the treatment and prevention of hypertrophic scars and keloids : a 2020 update of the algorithms published 10 years ago. Plast Reconstr Surg 149 : 79e-94e, 2022
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