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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科76巻12号

2022年12月発行

今月の臨床 帝王切開分娩のすべて―この1冊でわかるNew Normal Standard

術式の工夫

早産児帝王切開の工夫―幸帽児(被膜児)娩出の工夫

著者: 江良澄子1

所属機関: 1埼玉医大総合医療センター総合周産期母子医療センター母体・胎児部門

ページ範囲:P.1207 - P.1209

文献概要

●早産児帝王切開において,破膜せずに娩出させる幸帽児分娩は,児への損傷回避に有用である.

●早産期の厚みのある子宮を切開し展開するのは困難なため,子宮筋層を弛緩させるためにミリスロール®を投与する.

●児への損傷回避のため,早産期の小さい子宮にある程度距離をとって子宮切開する必要がある.体下部のU字,L字,J字切開という方法がある.

参考文献

1)厚生労働省 : 令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況.https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei21/index.html(最終閲覧日 : 2022年10月31日)
2)内野 花 : 被膜児伝説にみる胎盤の概念.日本医史学雑誌61 : 25, 2015
3)Datta S : Common Problems in Obstetric Anesthesia, Second Edition. p197. Mosby, Orlando, 1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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