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今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療 絨毛性疾患
絨毛性疾患の画像診断
著者: 小松篤史1
所属機関: 1日本大学医学部産婦人科学分野
ページ範囲:P.279 - P.286
文献購入ページに移動●胞状奇胎は多彩な超音波像を呈することがあり,いわゆる胞状奇胎=snowstorm patternという考えでいると診断を見誤る.これには近年の超音波機器の解像度の向上が影響している可能性がある.
●稀ではあるが胎児共存奇胎もみられ,正常胎児が存在するからといって胞状奇胎が否定できるわけではないということを肝に銘じる必要がある.
●存続絨毛症の子宮病巣検索には,カラードプラ・パワードプラを併用した超音波検査,CT,MRI検査が有用である.
●稀ではあるが胎児共存奇胎もみられ,正常胎児が存在するからといって胞状奇胎が否定できるわけではないということを肝に銘じる必要がある.
●存続絨毛症の子宮病巣検索には,カラードプラ・パワードプラを併用した超音波検査,CT,MRI検査が有用である.
参考文献
1)日本産科婦人科学会,他(編) ; 絨毛性疾患取扱い規約,第3版.金原出版,2011
2)香川秀之 : 絨毛性疾患の画像診断.臨婦産66 : 664-669, 2012
3)金西賢治,他 : 胎児共存奇胎の取扱い.臨婦産66 : 630-634, 2012
4)仲谷美沙子,他 : 胎児共存部分奇胎の3症例.静岡産婦会誌3 : 50-57, 2014
5)田中優美子 : 絨毛性疾患.産婦人科の画像診断.pp243-255,金原出版,2014
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