文献詳細
今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療
絨毛性疾患
文献概要
●妊娠初期の超音波検査にて胞状奇胎を疑う場合は,子宮内容除去術を施行し,内容物の病理検査により,全胞状奇胎か部分胞状奇胎か流産かを鑑別し診断を確定する.
●全奇胎の15〜20%に侵入奇胎または奇胎後hCG存続症が続発するが,部分奇胎からは0.5〜2%と続発率は低い.全奇胎の1〜2%程度に絨毛がんが続発する.
●胞状奇胎後は必ず血中hCG値(mIU/mLの単位)の測定による厳重なフォローアップを行い,hCGの下降不良や再上昇があれば絨毛性腫瘍の検索を行う.
●全奇胎の15〜20%に侵入奇胎または奇胎後hCG存続症が続発するが,部分奇胎からは0.5〜2%と続発率は低い.全奇胎の1〜2%程度に絨毛がんが続発する.
●胞状奇胎後は必ず血中hCG値(mIU/mLの単位)の測定による厳重なフォローアップを行い,hCGの下降不良や再上昇があれば絨毛性腫瘍の検索を行う.
参考文献
1)日本産科婦人科学会,他(編) : 絨毛性疾患取扱い規約,第3版.金原出版,2011
2)NCCN腫瘍学臨床診療ガイドライン日本語版 妊娠性絨毛性腫瘍2019年2版.医療イノベーション推進センター,2019, 11.https://www2.tri-kobe.org/nccn/guideline/gynecological/japanese/gtn.pdf
3)日本婦人科腫瘍学会(編) : 子宮体がん治療ガイドライン2018年版,第4版.金原出版,2018
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