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増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
親子関係に関する民法の特例法について
著者: 石原理1
所属機関: 1女子栄養大学栄養学部
ページ範囲:P.6 - P.8
文献購入ページに移動▶2021年12月に施行された「生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法の特例に関する法律」は,わが国初の生殖補助医療関連法である.
▶提供配偶子を用いる治療による母子関係を定義したが,父子関係そのものを定義せず,夫による「嫡出否認」の禁止のみ規定した.
▶出生子の出自を知る権利,配偶子提供者の義務・権利などには言及せず,附則で二年を目途として検討し,法制上の措置などをするとした.
▶提供配偶子を用いる治療による母子関係を定義したが,父子関係そのものを定義せず,夫による「嫡出否認」の禁止のみ規定した.
▶出生子の出自を知る権利,配偶子提供者の義務・権利などには言及せず,附則で二年を目途として検討し,法制上の措置などをするとした.
参考文献
1)石原 理,他 : 配偶子提供,IVFサロゲートの実際と必要性.産婦治療83 : 75-80, 2001
2)石原 理,他 : 配偶子提供およびIVFサロゲートに関する英国とスウェーデンの事情.産と婦69 : 237-242, 2002
3)石原 理,他 : 生殖医療をめぐる最近の話題―第三者配偶子を用いる治療の法的規制について.産婦治療90 : 1-6, 2005
4)石原 理,他 : 配偶子提供の現状.臨婦産63 : 1415-1421, 2009
5)石原 理 : 第三者配偶子による生殖の可能性と問題点.産婦の実際59 : 389-395, 2010
6)石原 理 : 生殖補助医療の現状と法制化への願い.日医会誌144 : 300-303, 2015
7)商事法務研究会 : 嫡出推定制度を中心とした親子法制の在り方に関する研究会報告書.2019年7月
8)永水裕子 : あるべき生殖補助医療法制をめぐって検討すべき課題.桃山法学35 : 1-55, 2021
9)石原 理,他 : シングル女性・同性カップルを対象とするART.臨婦産68 : 130-136, 2014
10)石原 理 : 多様化していく家族形態.臨婦産70 : 334-338, 2016
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