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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科76巻4号

2022年04月発行

文献概要

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系 第2章 生殖補助医療とその手技 体外受精―受精失敗を回避して,多くの良好受精卵を獲得する

体外受精で受精失敗を回避するために―split-ICSI・rescue-ICSIの意義

著者: 平岡謙一郎1 川井清考1

所属機関: 1亀田IVFクリニック幕張

ページ範囲:P.29 - P.32

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▶体外受精(卵子と精子を共培養して受精させる方法)をしたのちに1個も受精しない“受精失敗”は10〜15%の頻度で起こる.
▶“split-ICSI”は採取した卵子の半数ずつに体外受精と顕微授精(卵子の中に1個の精子を注入)をする方法である.
▶“rescue-ICSI”は体外受精後,早期に受精判定を行い,受精していないと判断した卵子に直ちに顕微授精をする方法である.

参考文献

1)Nagy ZP, et al : Intracytoplasmic single sperm injection of 1-day-old unfertilized human oocytes. Hum Reprod 8 : 2180-2184, 1993
2)Chen C, et al : Rescue ICSI of oocytes that failed to extrude the second polar body 6 h post-insemination in conventional IVF. Hum Reprod 18 : 2118-2121, 2003
3)Moon JH, et al : Spindle examination in unfertilized eggs using the polarization microscope can assist rescue ICSI. Reprod Biomed Online 26 : 280-285, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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