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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科76巻5号

2022年05月発行

文献概要

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス 妊婦にみられるマイナートラブルと薬剤投与のコツ

瘙痒・皮膚炎などの妊娠時における皮膚症状への対処

著者: 吉田和恵1

所属機関: 1国立成育医療研究センター皮膚科

ページ範囲:P.486 - P.492

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●瘙痒・皮膚炎をみたときには,発症時期,皮疹の性状,部位などから適切な診断をつけ,ステロイド外用薬,抗ヒスタミン薬などで対処する.

●ステロイド外用薬は,5段階のランクに分類され,皮疹の重症度,部位など,症例により適切なランクを選択し,適切な量を必要十分な期間にわたり外用する必要がある.

●妊娠中に生じうる皮膚疾患は多岐にわたるため,判断に迷う場合,一般的なステロイド外用薬,抗ヒスタミン薬内服で軽快しない場合は,皮膚科専門医へのコンサルテーションを検討していただきたい.

参考文献

1)Ambros-Rudolph CM, et al : The specific dermatoses of pregnancy revisited and reclassified: results of a retrospective two-center study on 505 pregnant patients. J Am Acad Dermatol 54 : 395-404, 2006
2)川島 眞,他 ; 日本皮膚科学会(編) : アトピー性皮膚炎治療ガイドライン.日皮会誌110 : 1099-1104, 2000
3)Park-Wyllie L, et al : Birth defects after maternal exposure to corticosteroids : prospective cohort study and meta-analysis of epidemiological studies. Teratology 62 : 385-392, 2000
4)Pradat P, et al : First trimester exposure to corticosteroids and oral clefts. Birth Defects Res A Clin Mol Teratol 67 : 968-970, 2003
5)島雄周平,他 : 外用ステロイド剤による全身的影響.Ther Res 8 : 222-231, 1988
6)石村勝正,他 : ベタメタゾン17-ベンゾエート(MS-1112)の催奇形性に関する研究Ⅱウサギにおける催奇形性試験.応用薬理10 : 685-694, 1975
7)田中依子 : 妊婦に処方したくない薬.皮病診療16 : 525-537, 1994
8)伊藤真也,他(編):薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳,第3版.南山堂,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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