文献詳細
今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって
周産期の虐待をめぐる諸問題
文献概要
●医療ネグレクトの本質は,子ども―親―医師間の「関係障害」にある.
●医療ネグレクトへの対応において,「子どもの最善の利益」を代弁・代行する「子どもの代理人」の実践が重要となる.
●子どもの権利条約において「子どもの最善の利益」を確保する任務を負う「法定保護者」として,「子どもの代理人」を制度化するべきである.
●医療ネグレクトへの対応において,「子どもの最善の利益」を代弁・代行する「子どもの代理人」の実践が重要となる.
●子どもの権利条約において「子どもの最善の利益」を確保する任務を負う「法定保護者」として,「子どもの代理人」を制度化するべきである.
参考文献
1)厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課長:医療ネグレクトにより児童の生命・身体に重大な影響がある場合の対応について.雇児総発0309第2号.平成24年3月9日
2)保条成宏 : 小児患者の医療ネグレクトへの医事法的対応.年報医事法学29 : 18-24, 2014
3)保条成宏 : 大林雅之,他(編):シリーズ生命倫理学8 高齢者・難病患者・障害者の医療福祉.pp209-223,丸善出版,2012
4)保条成宏 : 田村正徳,他(編) : 新生児医療現場の生命倫理.pp183-193,メディカ出版,2005
5)若園明裕,他 : 望まれぬ出生の超低出生体重児における出血後水頭症に対する治療拒否の1例.日新生児会誌39 : 850-854, 2003
6)高橋直紹 : 医療ネグレクトという観点から.日新生児会誌39 : 781-782, 2003
7)高橋直紹 : 子どもサポート弁護団の活動について.自由と正義69 : 25-27, 2018
8)保条成宏 : 子どもの医療ネグレクトと一時保護による対応―刑法・民法・児童福祉法の協働による「総合的医事法」の観点に立脚して(石川一三夫・平川宗信教授退職記念号).中京法学49 : 232-310, 2015
9)多田 元 : 医療ネグレクト.現代医60 : 151-154, 2012
10)保条成宏,他 : 小山 剛,他(編) : 子どもの医療と法,第2版.pp29-71,尚学社,2012
11)保条成宏 : 新生児の治療拒否への対応.周産期医50 : 949-952, 2020
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