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今月の臨床 子宮内膜症の最新知識―この1冊で重要ポイントを網羅する がん化
稀少部位子宮内膜症のがん化―日本産科婦人科学会腫瘍委員会全国調査から
著者: 万代昌紀1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学教室
ページ範囲:P.690 - P.695
文献購入ページに移動●稀少部位子宮内膜症のがん化に関する報告は,症例報告レベルがほとんどであり,population basedの大規模調査は世界で初めてである.
●稀少部位子宮内膜症のがん化率は全体としては卵巣からのがん発生率を超えず,肺での発生はなかった.
●稀少部位子宮内膜症から発生したがんでは,卵巣に比べて明細胞癌が少なく類内膜癌が多かったことから異なるがん化機序が考えられた.
●稀少部位子宮内膜症のがん化率は全体としては卵巣からのがん発生率を超えず,肺での発生はなかった.
●稀少部位子宮内膜症から発生したがんでは,卵巣に比べて明細胞癌が少なく類内膜癌が多かったことから異なるがん化機序が考えられた.
参考文献
1)Kurman RJ, et al(eds) : Blaustein's Pathology of the Female Genital Tracst. Springer, 2011
2)片渕秀隆:子宮内膜症の不思議.日エンドメトリオーシス会誌33 : 131-138, 2012
3)Mandai M, et al : Cancers associated with extraovarian endometriosis at less common/rare sites : a nationwide survey in Japan. J Obstet Gynaecol Res 46 : 917-923, 2020
4)Mandai M, et al : Ovarian clear cell carcinoma as a stress-responsive cancer : influence of the microenvironment on the carcinogenesis and cancer phenotype. Cancer Lett 310 : 129-133, 2011
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