臨床婦人科産科76巻8号

2022年08月発行

今月の臨床 HPVワクチン勧奨再開―いま知りたいことのすべて

副反応の問題

HPVワクチン積極的接種勧奨中止への経緯

著者： 山田正興¹

所属機関： ¹山田医院

ページ範囲：P.769 - P.773

文献概要

●HPVワクチンは，世界130か国以上で定期予防接種化されている．

●日本における「積極的接種勧奨差し控え」は，医学的根拠に基づかず，マスコミや世論に寄り添った政策決定であった．

●思春期の年代への接種では，接種ストレス関連反応（ISRR）への理解が求められる．

参考文献

1）川名　敬 : プレコンセプションケアからみたHPVワクチンと子宮頸がん検診．臨婦産75 : 1161-1167, 2021

2）厚生労働省 : 第3回子宮頸がん等ワクチン予防接種副反応検討会．https://www.mhlw.go.jp/stf/shinngi　2014年8月

3）日本医師会，日本医学会 : HPVワクチン接種後に生じた症状に対する診療の手引き．平成27年8月

4）日本産婦人科医会：研修ノートNo.106　思春期のケア．令和2年2月

5）石渡　勇：ヒトパピローマウイルスワクチンの有効性・安全性と副反応．日医雑誌150 : 1779-1783, 2022