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今月の臨床 胎児発育のすべて―FGRから巨大児まで 原因からみた胎児発育の異常
FGRと胎盤の形態異常
著者: 谷口千津子1
所属機関: 1浜松医科大学医学部附属病院産科婦人科
ページ範囲:P.849 - P.854
文献購入ページに移動●胎児発育不全(FGR)は母体・胎盤・胎児に原因となる因子があり,いずれの因子についても多くの症例で肉眼的,組織学的に胎盤に異常を認めることができる.
●FGRに関連する胎盤異常は母体の臨床経過や出生後の児の異常を伴うことがある.
●肉眼的に胎盤を観察する場合,胎児面・母体面の両方を観察することが重要であり,日頃から分娩後に胎盤を観察しておくことで異常所見を認識することができる.
●FGRに関連する胎盤異常は母体の臨床経過や出生後の児の異常を伴うことがある.
●肉眼的に胎盤を観察する場合,胎児面・母体面の両方を観察することが重要であり,日頃から分娩後に胎盤を観察しておくことで異常所見を認識することができる.
参考文献
1)Nakayama M : Significance of pathological examination of the placenta, with a focus on intrauterine infection and fetal growth restriction. J Obstet Gynaecol Res 43 : 1522-1535, 2017
2)Baergen RN : Manual of pathology of the human placenta, 2nd ed. Springer, 2011
3)Benirsche K, et al : Pathology of the human placenta, 6th ed. Springer Berlin Heidelberg, 2012
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5)Khong TY, et al : Sampling and definitions of placental lesions : Amsterdam Placental Workshop Group Consensus Statement. Arch Pathol Lab Med 40 : 698-713, 2016
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