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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科77巻1号

2023年01月発行

合併増大号 今月の臨床 最善で最新の産科麻酔診療をめざして

妊産婦急変対応

産科危機的出血

著者: 坊垣昌彦12

所属機関: 1東京大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター 2東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター

ページ範囲:P.181 - P.186

文献概要

●大量出血は依然として妊産婦死亡の主要な原因である.出血リスクを事前に評価しておき,早めに対応することで危機的出血状態に陥らないようにすることが最重要である.

●2010年に作成された「産科危機的出血への対応ガイドライン」は周産期医療の進歩に即して2017年と2022年に「産科危機的出血への対応指針」として改定されている.

●産科危機的出血の発生時に適切に対応できるように「産科危機的出血への対応指針」を参考に各施設であらかじめシミュレーションをしておくことが望ましい.

参考文献

1)日本産科婦人科学会,他 : 産科危機的出血への対応指針2022.2022年1月(改訂) https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/shusanki_taioushishin2022.pdf(2022年8月アクセス)
2)妊産婦死亡症例検討評価委員会,他 : 母体安全への提言2015,Vol. 6.2016年8月 http://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/botai_2015.pdf(2022年8月アクセス)
3)WOMAN Trial Collaborators : Effect of early tranexamic acid administration on mortality, hysterectomy, and other morbidities in women with post-partum haemorrhage(WOMAN) : an international, randomised, double-blind, placebo-controlled trial. Lancet 389 : 2105-2116, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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