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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科77巻10号

2023年10月発行

今月の臨床 産婦人科良性疾患に対する内視鏡手術の現在―新しいエビデンスとトレンド

総論

モノポーラ,バイポーラ,血管シーリング装置,超音波凝固切開装置の安全な使用法

著者: 羽田智則1 都築陽欧子1 大石博子1

所属機関: 1四谷メディカルキューブ ウィメンズセンター 婦人科

ページ範囲:P.948 - P.955

文献概要

●モノポーラは電極のあて方で組織効果が変わる.切開時は如何に電極から点で放電させるか,凝固時は切開モードと凝固モードで起こる凝固反応の違いを考えて使う.

●エネルギーデバイスは熱によって起こる組織効果を利用した機器である.熱で切開・凝固などの反応が起こるが,常に熱損傷のリスクも考え,漫然と使わない.

●婦人科では,血管が束になった部位,組織緊張を緩められないまま凝固切断しなくてはいけない手技が存在する.組織状態に合わせたエネルギーデバイスの使用法を心掛ける.

参考文献

1)渡邊祐介 : FUSE資格者が教える電気メス.メジカルビュー社,2022
2)Feldman LS, et al(eds) : The SAGES manual on the fundamental use of surgical energy(FUSE). Springer, New York, 2012
3)桜木 徹 : わかりやすい電気メスの本.金原出版,2014
4)川喜田睦司 : エネルギーデバイスの原理と腹腔鏡手術における使用法.泌外30 : 1091-1097, 2017
5)藤原道隆,他 : 知っておきたいデバイスの特徴と安全な使用法 超音波凝固切開装置と血管シーリング装置の原理,歴史と特徴.臨外72 : 526-534, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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