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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科77巻11号

2023年11月発行

文献概要

今月の臨床 胎児心臓を診る―この超音波所見を見逃すな! 四腔断面異常から診断できる先天性心疾患

エプスタイン病・三尖弁異形成―この所見を見落とすな

著者: 新居正基1

所属機関: 1静岡県立こども病院循環器科

ページ範囲:P.1100 - P.1105

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●胎児心臓四腔断面で右房の拡大を認めるときはエプスタイン病または三尖弁異形成を疑う.

●三尖弁中隔尖と後尖の心室壁への張り付き(plastering)を認めればエプスタイン病,plasteringを認めずに弁先端の肥厚を認めれば三尖弁異形成を疑う.

●カラードプラで中等度以上の三尖弁逆流を認めれば診断は容易.

●胎児期に診断されるエプスタイン病は予後不良のことが多い.早めに専門施設への紹介が必要.

●重症のエプスタイン病や三尖弁異形成でも,出生前の治療プランニングにより救命できるケースが増えている.

参考文献

1)Celermajer SD, et al : Outcome in neonates with Ebstein's anomaly. J Am Coll Cardiol 19 : 1041-1046, 1992
2)Freud LR, et al : Outcomes and predictors of perinatal mortality in fetuses with Ebstein anomaly or tricuspid valve dysplasia in the current era : a multicenter study. Circulation 132 : 481-489, 2015
3)Torigoe F, et al : Fetal echocardiographic prediction score for perinatal mortality in tricuspid valve dysplasia and Ebstein's anomaly. Ultrasound Obstet Gynecol 55 : 226-232, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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