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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科77巻11号

2023年11月発行

今月の臨床 胎児心臓を診る―この超音波所見を見逃すな!

大血管断面異常から診断できる先天性心疾患

両大血管右室起始症

著者: 金基成1

所属機関: 1国立成育医療研究センター循環器科

ページ範囲:P.1136 - P.1141

文献概要

●大きな心室中隔欠損を認め,2本の大血管が右室から起始している場合(または1本の大血管が右室から,もう1本が心室中隔に騎乗し50%以上右室から起始している場合),両大血管右室起始症を疑う.

●心室中隔欠損と大血管の関係を観察するには,five chamber view(four chamber viewからプローブを倒し,四腔に加え1本の大血管が観察できる断面),またはfour chamber viewから大血管断面にsweepする方法が有用である.

●心室中隔欠損に近い大血管が大動脈か肺動脈か(subaortic VSDかsubpulmonary VSDか)で出生後の臨床像が異なることから,鑑別が重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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