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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科77巻3号

2023年04月発行

文献概要

今月の臨床 乳腺―産婦人科医が知っておくべき必須知識 母乳育児

妊娠と乳房・産褥乳腺炎―産褥乳腺炎,陥没乳頭,乳頭腫瘤

著者: 堤清明1 永井敦1 永井泰1

所属機関: 1永井マザーズホスピタル

ページ範囲:P.416 - P.422

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●乳腺炎の前段階である乳房緊満や,うつ乳の防止には排乳の促進を図ることが肝要で,乳房マッサージは逆効果を生じるおそれがある.

●陥没乳頭は乳房の大きさに比べて乳管が短く乳頭が突出できないことが原因で,妊婦の5人に1人程度はおり,軽度なものなら吸引矯正が可能である.

●妊娠中および産褥期に乳頭・乳輪にできる腫瘤は軟線維腫が多く,外用局所麻酔剤を使えば痛みもなく簡単に切除できる.

参考文献

1)Jahanfar S, et al : Antibiotics for mastitis in breastfeeding women. Cochrane Database Syst Rev(2) : CD005458, 2013
2)Amir LH ; Academy of Breastfeeding Medicine Protocol Committee : ABM clinical protocol#4 : Mastitis, revised March 2014. Breastfeed Med 9 : 239-243, 2014
3)日本助産学会(編) : 7膿瘍に対する治療と支援.乳腺炎ケアガイドライン2020.pp73-76,日本助産師会出版,2022
4)Irusen H, et al : Treatments for breast abscesses in breastfeeding women. Cochrane Database Syst Rev (8) : CD010490, 2015
5)難波雄哉,他 : 陥没乳頭の再建術.形成外科9 : 65-69,1966

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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