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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科77巻4号

2023年04月発行

雑誌目次

周産期 画像診断の進め方:基礎編

カラードプラ法の基本と応用

著者: 山本祐華

ページ範囲:P.6 - P.9

●カラードプラのセッティングでは対象に合わせた適切な流速スケール,ゲインの調整,パワードプラやHD flowなどの適した機能を併用する.

●パルスドプラのセッティングはパルス繰り返し周波数やwall motion filterの調整がkeyとなる.

子宮動脈波形測定

著者: 德中真由美 ,   関沢明彦

ページ範囲:P.10 - P.13

●妊娠高血圧腎症ハイリスク妊婦に対して妊娠初期からの低用量アスピリン投与により妊娠高血圧腎症発症予防効果が期待できるため,妊娠高血圧腎症ハイリスク妊婦の抽出が重要である.

●子宮動脈血流計測の際には,サンプリングゲートは2mm,角度は30度未満,血流速度が60cm/秒以上とし,同じ形の血流波形を連続して3回確認し,pulsatility index(PI)値を計測する.

●妊娠11〜13週に子宮動脈PIが90パーセンタイル以上の症例では,その後に早発型妊娠高血圧腎症を発症する症例の48%が検出され,子宮動脈PI計測は妊娠高血圧腎症発症予測に有用である.

胎児貧血の血流評価―中大脳動脈の血流計測による胎児貧血評価の実際と注意点

著者: 岩垣重紀

ページ範囲:P.14 - P.18

●胎児貧血の際は中大脳動脈収縮期最高血流速度(MCA-PSV)が上昇する.MCA-PSV>1.5MoMによる中等度以上の胎児貧血の診断感度は86〜100%とされている.

●一方で中大脳動脈の血流はさまざまな要素により影響を受けるため,MCA-PSVが上昇していても,必ずしも胎児貧血を認めるわけではない.

●MCA-PSVの上昇を認める場合,臨床背景,そのほかの血流所見や胎児貧血の際に出現する症状(胎児水腫,心拡大など)も踏まえ総合的に判断し,必要に応じて胎児採血による貧血の確定診断を行う.

SMIの産婦人科への応用

著者: 吉里俊幸 ,   堀之内崇士 ,   三田尾拡

ページ範囲:P.19 - P.26

●superb microvascular imaging(SMI)は,モーションアーチファクトの影響を軽減し,微細な低速の血流描出を高フレームレートで実現した新しいドプラ技術である.

●SMIによる作像の限界を十分理解したうえで,SMIの有する特徴を最大限に生かすための工夫が必要である.

●従来観察できなかった子宮内膜,胎盤内血流を可視化することで新たな臨床応用が期待される.

経会陰超音波法

著者: 中山敏男

ページ範囲:P.27 - P.36

●経会陰超音波は内診を補完しながら,より正確で客観的な分娩進行評価が可能になる方法である.

●多くのパラメータによる評価が報告されているが,画像描出や計測が困難である場合に経会陰超音波導入の妨げになることがある.最も簡便で分娩進行とよく相関するAoPを,自動計測機能を用いることで誰でも簡単に計測できるようになった.

●無痛分娩管理でより増加する医療介入のタイミングや安全性が向上する可能性がある.

羊水量の評価

著者: 永昜洋子

ページ範囲:P.37 - P.41

●正常の羊水量は妊娠28〜32週まで増加し,以降は減少する.羊水量は羊水循環の均衡を反映し,胎児well-beingの評価に含まれている.

●羊水量の計測方法は,最大羊水深度(MVP),羊水インデックス(AFI),羊水ポケット(AFP)があり,場面によって使い分けることが望ましい.

●カラードプラの使用は一定のコンセンサスはないが,臍帯との識別に有用である.

胎児CTを用いた骨系統疾患の診断―低被ばく線量CTで実践する出生前診断

著者: 宮嵜治

ページ範囲:P.42 - P.45

●推奨撮影条件1 : CTDI vol=2.5〜5mGy(3mGy程度を推奨).

●推奨撮影条件2 : DLP=85〜176mGycm(104mGycm程度を推奨).

●再構成画像はvolume rendering,maximun intensity projection(MIP)の両方を作成する.

画像診断の進め方:基本的スクリーニング

妊娠初期のスクリーニング

著者: 亀井良政

ページ範囲:P.46 - P.51

●分娩予定日の決定に至る妊娠10週頃までに,子宮や付属器の形態,胎児数と膜性の診断,頭蓋骨や四肢の有無の評価を行う.

●日本超音波医学会のガイドラインでは,初期の胎児スクリーニングは妊娠11〜13週頃に実施することが推奨され,数多くの評価項目が挙げられている.

●nuchal translucencyや鼻骨の有無の評価などは出生前遺伝学的検査の1つと認識し,遺伝学的カウンセリングを実施する.

妊娠中期のスクリーニング

著者: 松岡隆

ページ範囲:P.52 - P.56

●妊娠中期は,胎児の大きさ,羊水量から胎児形態評価の最も適した時期である.

●スクリーニング検査と診断検査を区別し,正常の確定に至らない場合は検査終了とせず,再確認,コンサルテーションにより偽陰性の発生を防ぐ.多少の偽陽性は許容される.

●妊娠中期スクリーニング検査においては,胎児の軸(水平,冠状,矢状)を意識し,プロービングにより音響陰影を外し,誰がみてもそれとわかる判断に資する画像を取得する努力を怠らない.

●スクリーニング陽性時点での,患者への中途半端な説明は不必要な不安をあおりかねないことを認識する.

胎児計測と胎児発育不全の診断―推定胎児体重の利用とその問題点

著者: 脇本哲 ,   石井桂介

ページ範囲:P.57 - P.61

●超音波検査で計測した推定胎児体重では誤差が問題となるため,適切な断面で計測することが重要である.

●胎児発育不全(FGR)の診断は胎児体重基準値の−1.5SD以下を目安とし,その他の所見や経時的変化から総合的にFGRと診断する.

●推定胎児体重の計測では±10%程度の誤差を認めることから,巨大児の診断精度は高くない.推定胎児体重が4,000g以上のときは巨大児による甲肩難産などの異常分娩の発生に注意する.

画像診断の進め方:胎児付属物の評価

子宮頸管長

著者: 大槻克文

ページ範囲:P.62 - P.67

●頸管長計測の際には膀胱を空虚にしておく.

●経腟プローブを押しつけず,pressureテストを行い,動的な評価も行う.

●画面の半分以上を占めるよう頸部を拡大し,組織学的内子宮口から外子宮口までの長さを測定する.

●sludgeやfunnelingの存在にも注意する.

所見アトラス:臓器別評価

胎児頭蓋内構造異常

著者: 京谷琢治

ページ範囲:P.68 - P.74

●脳室拡大は,診断ではなく所見であるため,正しい計測断面と計測方法を理解することが重要である.その原因検索において,頻度の多い脳梁欠損と重症度が高く合併異常の多い全前脳胞症は特に重要である.

●頭蓋内囊胞において,脈絡叢囊胞と染色体異常の関係,くも膜囊胞の好発部位,上衣下囊胞に合併しやすい全身疾患などは重要である.

●後頭蓋窩囊胞性奇形の画像上の特徴を理解するうえで,発生学は重要である.また,Dandy-Walker奇形とBlake's pouch cystの鑑別に胎児MRIが有用となる.

胎児神経管閉鎖障害(NTD)

著者: 市塚清健 ,   奥山亜由美 ,   瀬尾晃平

ページ範囲:P.75 - P.79

●胎児神経管閉鎖障害(NTD)の病型分類を整理する.大きく二分頭蓋(最重症型は無脳症)と二分脊椎に分類され,それぞれに皮膚で覆われている潜在性(close)と皮膚が欠損している開放性(open)がある.本稿では二分脊椎について述べる.

●二分脊椎の出生前診断は妊娠中期には超音波検査で可能である.側脳室の拡大が診断のきっかけになることが多い.

●2Dエコーのみならず3Dエコーも活用する.一方,超音波のみでは病型分類やレベル診断には限界もある.MRI検査は超音波診断の補完的役割を果たす.

胎児顔面異常―眼球,顎,舌,耳介の異常

著者: 室本仁 ,   和田誠司 ,   左合治彦

ページ範囲:P.80 - P.83

●胎児の顔面に異常を認めた場合は脳の構造異常や染色体疾患などにも注意を払う必要がある.

●小顎症は気道確保に難渋するため,胎児診断および程度を予測することが重要である.

●診断に迷う場合は各種パラメータ(interocular distance,inferior facial angle,ear lengthなど)を参考にする.

胎児胸腔内疾患

著者: 日高庸博

ページ範囲:P.84 - P.89

●胸腔内疾患は生後の循環・呼吸障害の原因となることが多く,確実な出生前診断と治療計画の立案が重要である.

●いくつかの疾患は胎児水腫の原因となることがあり,その発症週数と原疾患によっては胎児治療が考慮される.

●スクリーニングを行うべき超音波胎児胸部横断面の描出は難しくないが,観察ポイントをきちんとおさえていないと,疾患が見逃されることも意外に多い.

*本論文中,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月末日まで).

胎児心臓のスクリーニング―四腔断面像(4CV)異常で判明する疾患

著者: 石戸博隆

ページ範囲:P.90 - P.97

●四腔断面像(4CV)には豊富な情報が含まれ,重症心疾患の約50%を4CVでスクリーニング可能といわれる.

●異常を認識するにはまず,4CVの正常像の把握が大事であり,「正常から外れるものが異常」との認識でスクリーニングを進めれば見落としが少ない.

●診断が不明確なもの,判断に迷うものに関しては躊躇せず,遠慮なく,胎児心臓診断の専門家に相談することが重要である.

胎児心臓のスクリーニング―大血管流出路断面(3VV)異常で判明する疾患

著者: 石井陽一郎

ページ範囲:P.98 - P.102

●3VV断面は単独断面で判断するのではなく,心室と大血管,大血管から大動脈弓/動脈管弓へのつながりを連続断面として評価する.

●3VVの異常を伴う先天性疾患は,出生直後からの治療介入を要するものが多いため,詳細な評価を必要とする.

●3VVでの血管径,並びの異常は2D画像で判断できるが,異常血管の種類,左右肺動脈分枝異常はパルスドプラ法やカラードプラ法での確認が必要である.

胎児心臓の機能検査―血流波形解析を用いた解析

著者: 小澤克典 ,   和田誠司 ,   左合治彦

ページ範囲:P.103 - P.109

●心拡張能を評価する指標として,心室流入血流(E/A,FTF)や静脈管・臍静脈血流がある.

●Tei-index(MPI)は収縮能と拡張能を統合した指標で,圧負荷(後負荷)が高くなる病態の評価に有用である.

●総心拍出量(CCO)は,容量負荷(前負荷)が増加して高拍出性心不全を呈する病態の評価に有用である.

胎児心臓の機能検査―fetal HQについて

著者: 赤澤陽平

ページ範囲:P.110 - P.113

fetal HQはスペックルトラッキング法により胎児の心臓収縮能,形態,容量を定量的に評価可能なツールである.

fetal HQによる解析のための四腔断面像は,十分なフレームレートを確保し,超音波入射角度に留意したうえで心内膜面を明瞭に描出することが重要である.

fetal HQにより,さまざまな母体・胎児疾患に関連する病態における胎児心臓収縮能とリモデリングの程度を簡便な手法で客観的に評価することができる.

*本論文中,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月末日まで).

胎児心臓の機能検査―胎児不整脈

著者: 前野泰樹

ページ範囲:P.114 - P.121

●胎児の不整脈は,超音波検査のMモード法・ドプラ波形により心房と心室の収縮を同時記録し,その関連から診断する.

●胎児治療の有効性が確立している胎児頻脈では,心室収縮から心房収縮までの時間計測(VA間隔)が,治療法選択のために必須の技術となる.

●胎児徐脈では,まずブロックを伴う心房期外収縮の2段脈の鑑別が必要であり,その他,基礎疾患の検索や心機能の評価など,管理法の選択のために多くの情報収集が要求される.

●胎児にたびたび認められる期外収縮では,稀にある心室期外収縮症例を確実に抽出して,的確な管理方法を選択する.

胎児腹壁・消化管疾患

著者: 長谷川瑛洋

ページ範囲:P.122 - P.126

●胎児腹腔内臓器の位置関係,各臓器の連続性(腸管同士や臍帯)を意識する.

●まず正常胎児で確認できる構造物を描出し除外診断を行う.続いて囊胞の数や性状,位置などから各疾患の病態にもとづいて鑑別診断を行う.

●その他の臓器の構造異常や羊水量の異常なども鑑別診断に有用であるため,それらの所見と併せて総合的に診断する.

*本論文中,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月末日まで).

胎児腎尿路奇形

著者: 加地剛

ページ範囲:P.127 - P.132

●腎盂の前後径が妊娠中期で4mm以上,妊娠後期で7mm以上の場合,腎盂の拡張ありと判断するが,軽度のものでは病的意義のない一過性のものが多い.

●水腎症では,腎盂の前後径に加え,片側性か両側性か,腎杯の拡張,皮質の菲薄化,尿管の拡張,膀胱の拡張および羊水量などを評価する.

●重複腎盂尿管では腎盂が上下に2つに分かれており,上部の腎盂〜尿管が拡張し膀胱内に尿管瘤を認める.

多胎妊娠―膜性診断

著者: 村越毅

ページ範囲:P.133 - P.137

●1絨毛膜双胎と2絨毛膜双胎では予後が異なるため,双胎妊娠の管理においては膜性診断を理解し実践することが基本である.

●膜性診断は妊娠初期(10週頃)に系統的に行う.絨毛膜および胎囊の数,胎芽の数,羊膜の数の順に診断を行う.特に1絨毛膜双胎では,1羊膜双胎と2羊膜双胎の予後は異なるため繰り返し慎重に行う.

●膜性診断のピットフォールを理解する.時間をあけて複数回の膜性診断を行うことが大切である.

多胎妊娠―機能診断―TTTSおよびその関連疾患

著者: 住江正大

ページ範囲:P.138 - P.142

●一絨毛膜双胎に発症する特有の病態(双胎間輸血症候群,一児発育不全,双胎貧血多血症)とその関連性を理解する.

●双胎間輸血症候群の診断におけるポイントを習得する.

●双胎間輸血症候群関連疾患の診断基準を整理する.

*本論文中,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月末日まで).

所見アトラス:胎児付属物の評価

分娩後異常出血

著者: 田中利隆

ページ範囲:P.143 - P.149

●分娩後異常出血は産後24時間以内に発症する1次性と産後24時間から12週までに発症する2次性(後期分娩後異常出血)に分けられるが,原因疾患の鑑別にはいずれも超音波を中心とした画像検査が有用である.

●focused assessment with sonography for obstetrics(FASO)は,母体の状態が悪化している場合でも,迅速かつ簡便に行うことが可能であり,系統的に異常所見の有無を確認できる.

●後期分娩後異常出血の原因としてretained products of conception(RPOC),子宮動静脈奇形,子宮仮性動脈瘤を念頭におき,診断のための超音波検査ではBモードに加えてカラードプラ法を必ず併用する.

不妊・不育 画像診断の進め方

多囊胞性卵巣症候群の診断と治療

著者: 岩佐武 ,   野口拓樹 ,   武田明日香

ページ範囲:P.152 - P.154

●本邦の多囊胞性卵巣症候群(PCOS)診断基準において多囊胞性卵巣(PCO)は必須項目の1つとされており,定義にもとづいた正確な判定が求められる.

●PCOはPCOSに特有の所見ではなく,視床下部性無月経などにおいても認められることに留意する.

●超音波診断装置の進歩に伴い,過剰診断のリスクが高まることが危惧されている.

卵巣過剰刺激症候群の診断と重症度の評価

著者: 尾石友子 ,   河野康志

ページ範囲:P.155 - P.159

●排卵誘発剤(特にゴナドトロピン製剤)を使用する場合は,事前に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発症のリスクについて検討が必要である.

●排卵後または採卵後に腹部症状,卵巣腫大や腹水貯留などを認めた際には,OHSSを念頭に置き精査を行う.超音波検査に加え,重症度分類には血液検査所見が必須である.

●OHSSと診断した後に急速に病状が悪化することもあるため,繰り返し評価を行うこと,また,より重症なほうに分類を行うことが基本となる.

子宮奇形―分類と不育との関係

著者: 吉原紘行 ,   杉浦真弓

ページ範囲:P.160 - P.167

●診断方法の主流は3D超音波検査になっている.子宮内腔および外郭の形態を評価できるため,慣れるべし.

●中隔子宮・双角子宮の定義は診断基準によっても異なる.子宮軸に沿ったよい断面で評価すべし.

●子宮奇形の合併症をよく知り,その管理に活かすべし.

体外受精の卵胞計測

著者: 矢嶋秀彬 ,   勝佳奈子 ,   中岡義晴

ページ範囲:P.168 - P.171

●三次元(3-D)超音波断層法検査の導入により,二次元(2-D)超音波断層法検査と比較して,より短時間かつ正確に卵胞計測を行うことができる.

●Sonography-based automated volume count(Sono AVC)で解析を行うことで自動的に卵胞数を測定し,卵巣予備能や刺激反応性を評価できる.

●スキャンしたエコー画像が不明瞭の場合は手動で修正が必要となり,2-D超音波断層法検査と同様に2方向最大径を測定し,平均卵胞径を計算する.

卵管疎通性検査と不妊との関係

著者: 原田竜也

ページ範囲:P.172 - P.176

●一般不妊治療において卵管疎通性の確認は必須であり,子宮卵管造影検査や超音波子宮卵管造影法の必要性は変わっていない.

●子宮卵管造影検査による正常所見の診断については医師間での一致率は高いものの,卵管留水腫や卵管癒着などの異常所見に対する一致率は低い傾向にある.

●超音波子宮卵管造影法は,腹腔鏡下卵管通色素検査と良好な一致を示しているが,子宮卵管造影検査と比較して術者依存性が高く,偽閉塞率が高い.

卵胞発育と排卵の評価

著者: 宮崎有美子 ,   白藤文 ,   折坂誠

ページ範囲:P.177 - P.181

●10mm径を超えた卵胞は,1日あたり1.5〜2mmのペースで増大する.

●主席卵胞が排卵する卵胞径の目安は,自然周期20〜24mm,クロミフェン周期23〜28mmであり,ART周期で採卵の目安にする卵胞径は18〜20mmである.

●排卵の評価は,卵胞サイズの縮小・消失と子宮内膜の輝度の変化によって確認する.

所見アトラス

良性子宮腔内病変―子宮内膜ポリープ,子宮筋腫,子宮腔内癒着,慢性子宮内膜炎

著者: 黒田恵司

ページ範囲:P.182 - P.186

●子宮内膜ポリープや子宮粘膜下筋腫は,子宮腔内に発育した良性腫瘍で,子宮鏡検査でその腫瘍と表面に発赤や発達した毛細血管を認める.

●子宮腔内癒着は,子宮鏡検査で癒着による子宮内のひきつれや狭小化を認める.

●慢性子宮内膜炎の典型的な子宮鏡所見は,子宮内膜の発赤,間質浮腫,マイクロポリープであり,子宮内膜ポリープや子宮腔内癒着に高頻度に認める.

女性医療 画像診断の進め方

骨量測定と評価法―測定法と管理の実際

著者: 曽根照喜

ページ範囲:P.188 - P.191

●骨量測定は測定の方法や測定する骨部位が多岐にわたるため,それぞれの特徴を把握した利用が必要である.

●骨粗鬆症の診断や治療効果の評価には,腰椎および大腿骨近位部の二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)がゴールドスタンダードとされている.

●骨密度の測定結果は測定時の被検者のポジショニングや測定データの解析関心領域(ROI)によって変動することに注意が必要である.

骨盤臓器脱,尿失禁の診断と検査

著者: 加藤順子 ,   三輪好生

ページ範囲:P.192 - P.196

●骨盤臓器脱は,Pelvic Organ Prolapse Quantification(POP-Q)systemによって,骨盤底支持組織の障害レベルを意識して診断することが重要である.

●経会陰超音波検査は,下垂臓器の同定,膀胱頸部の開大や尿道過可動をリアルタイムに観察できる有用な検査法である.

●尿失禁に特異的な症状質問票やパッドテスト,膀胱充満時の咳ストレステストによって尿失禁を評価する.

*本論文中,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月末日まで).

所見アトラス

思春期女性の注意すべき骨盤内画像所見―代表的な先天奇形を中心に

著者: 羽室明洋 ,   古山将康

ページ範囲:P.197 - P.201

●原発性無月経をきたす症例では,若年のため婦人科診察が困難であることが多く,MRI検査が有用である.画像検査に加え血液検査や染色体検査も確定診断に有用である.

●内生殖器の先天奇形はさまざまなバリエーションがあり,同一疾患であってもMüller管の発達・癒合程度や完全型/不完全型などにより画像所見が異なることに注意する.

●子宮欠損や染色体異常では治療困難な症例も多く,本人や家族への説明や告知時期などに配慮する必要がある.また小児科,精神科,遺伝カウンセリングなども含めた多職種間での治療が必要である.

婦人科疾患 画像診断の進め方

良性卵巣腫瘍―成熟奇形腫,内膜症性囊胞,傍卵管・卵巣囊胞などの鑑別

著者: 若林ゆかり

ページ範囲:P.204 - P.208

●典型的な良性卵巣腫瘍は特徴的な形態を有する場合が多く,正しく画像診断を行い,さらなる無用な検査や手術を避けて治療につなげることが必要である.

●内膜症性囊胞は繰り返す出血により特徴的な信号強度を有する.奇形腫(デルモイド)は脂肪濃度を呈する部分を注意深く探すことが診断につながる.

●卵巣近傍にできる腹膜封入囊胞,傍卵巣囊胞については,正常卵巣を同定・指摘することが大切である.

所見アトラス

婦人科的急性腹症―異所性妊娠,卵巣出血,茎捻転

著者: 竹内麻由美 ,   松崎健司 ,   原田雅史

ページ範囲:P.209 - P.213

●異所性妊娠は卵管に好発し,破裂により腹腔内出血を起こすと急性腹症をきたす.胎囊や卵管壁の描出には造影MRIが有用である.

●卵巣出血は黄体囊胞出血が多く,囊胞の壁は厚く拡散強調像にて高信号を呈し,造影にて濃染する.なお,急性期の出血はT2強調像にて低信号に描出される.

●径5cmを越える卵巣腫瘤は茎捻転をきたしやすく,腫瘤から突出する捻転茎が特徴的である.捻転茎内の血栓や腫瘤の出血性梗塞は拡散強調像にて高信号を呈し,造影効果を欠く.

子宮筋腫・子宮腺筋症

著者: 市川新太郎 ,   五島聡

ページ範囲:P.214 - P.218

●子宮筋腫の典型像は「T2強調像で子宮筋層に比して低信号を呈する境界明瞭な腫瘤」である.病変の存在部位によって粘膜下,筋層内,漿膜下,頸部筋腫に分類される.

●子宮筋腫の代表的な変性には硝子様変性,水腫状変性,粘液腫状変性,脂肪変性,赤色変性があり,それぞれ特徴的な画像所見を呈する.

●子宮腺筋症の典型像は「子宮体部筋層が全体に肥厚し,T2強調像で低信号を呈する.内部に結節状のT2強調像高信号域が散在し,脂肪抑制T1強調像で高信号を呈する成分も認める病変」である.

骨盤内炎症性疾患―一般的な疾患から特殊な病態まで

著者: 權田拓郎 ,   藤井進也

ページ範囲:P.219 - P.223

●骨盤内炎症性疾患には卵管留膿腫,卵管卵巣膿瘍,子宮留膿腫,骨盤腹膜炎などが含まれ,他疾患との鑑別のため画像診断が重要な役割をもつ.

●膿瘍の評価には拡散強調像が有用であり,その膿性内容を反映して拡散強調像で高信号,ADC mapで低信号を示す.

●骨盤内放線菌症では腹膜や筋膜を越えて周囲に浸潤性に広がる腫瘤を形成し,悪性腫瘍と鑑別困難な場合がある.

水尿管・水腎症

著者: 濵本周造 ,   安井孝周

ページ範囲:P.224 - P.231

●水腎症を診断するうえで,簡便かつ低侵襲な方法は腹部超音波検査である.

●腎盂から連続して拡張する尿管を観察していくことで,原因となる病変を診断することができる.

●閉塞性腎盂腎炎や腎後性腎不全を伴う場合は,泌尿器科へコンサルトする.

子宮内器具の迷入―LNG-IUS(黄体ホルモン放出子宮内システム)の迷入

著者: 野溝万吏 ,   瀬尾晃司 ,   佐川典正

ページ範囲:P.232 - P.237

●黄体ホルモン放出子宮内システム(LNG-IUS)は樹脂製のためMRIでは不明瞭だが,硫酸バリウムが添加されておりCTでは高吸収に鮮明に描出される.迷入の診断と治療戦略を立てるには腹部CTが最も有用である.

●診断と治療が同時に施行できる腹腔鏡手術が患者への負担も軽く最適である.

●LNG-IUSがわずかでも子宮壁を穿破していれば骨盤内臓器との癒着の可能性があるため,腹腔鏡補助下による摘除術が安全である.

*本論文中,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月末日まで).

悪性腫瘍 画像診断の進め方

子宮頸癌・内膜癌のリンパ節転移診断

著者: 田中優美子

ページ範囲:P.240 - P.244

●リンパ節転移の好発部位は子宮頸癌・内膜癌とも閉鎖節・外腸骨節で子宮内膜癌では傍大動脈リンパ節も加わる.

●リンパ節転移のリスク因子は子宮頸癌では間質浸潤・傍組織浸潤,子宮内膜癌では筋層浸潤である.

●『子宮頸癌取扱い規約第5版』では短径10mm以上,FDGの異常集積のあるリンパ節を転移とするとされるが,上記を加味したflexibleな読影が必要である.

子宮頸部囊胞性変化の鑑別

著者: 中井豪 ,   山田隆司

ページ範囲:P.245 - P.250

●画像診断の目的はナボット囊胞,トンネルクラスターを含む良性囊胞と分葉状頸管腺過形成(LEGH),胃型腺癌を区別することである.

●LEGHは内子宮口付近に多く,頸管側ほど小さい傾向のある同心円状に配列する小囊胞の集簇(コスモスパターン)として認められることがある.MRIで頸管側は充実性にもみえうる.

●胃型粘液性癌は囊胞性から充実性までさまざまな形態を示しうるが,頸部上方優位に囊胞を伴う充実性病変が境界不明瞭に内向性発育することが多い.

●画像における良性囊胞―LEGH―胃型腺癌の特徴はオーバーラップすることがあり,必ずしも明瞭とはいえないため,細胞診・円錐切除を含めた組織診断などと併せて治療方針を検討する必要がある.

子宮頸・体がんのセンチネルナビゲーション手術

著者: 田中智人

ページ範囲:P.251 - P.256

●トレーサーはインドシアニングリーン,テクネシウムの子宮頸部への局注が広く行われている.

●子宮頸部から子宮動脈に沿ってセンチネルリンパ節へ向かうリンパ管が流出している.流出リンパ管を損傷することなく追跡することが同定率の向上につながる.

●流出リンパ管は子宮動脈に沿って走行し,側臍靱帯と交差し閉鎖節や外腸骨節へ向かうものが9割,尿管に沿って,内腸骨節,仙骨節へ向かうものが1割ほどあり注意が必要である.

子宮体がんⅡ期と子宮頸部腺癌の鑑別のポイント

著者: 奥井陽介 ,   太田剛

ページ範囲:P.257 - P.260

●子宮体がんⅡ期と子宮頸部腺癌の鑑別はしばしば困難な場合がある.

●画像診断では特にMRIが重要であり,腫瘤の局在が診断に役立つ.

●Lynch症候群関連子宮体がんは一般的な子宮体がんと比較し子宮体下部から発生することが多く,家族歴の聴取が重要になる.

子宮筋腫と肉腫の鑑別方法

著者: 山本和宏

ページ範囲:P.261 - P.272

●子宮平滑筋腫瘍を疑った場合,境界明瞭でT2強調像,拡散強調像,ADCmapで低信号を示したり,閉経後に縮小したりすれば良性を疑う.

●急速な増大,閉経による萎縮や外傷による血流の変化が子宮筋腫変性を引き起こし,T2強調像で高信号化するものが多く,画像所見が肉腫とオーバーラップする.

●Lakhmanら1)の研究では,腫瘤境界が結節状,T2強調像で非常に低信号な領域(“T2 dark” area),脂肪抑制T1強調像で高信号を示す出血,造影における中央部の壊死の4つの所見のうち,3つ以上あれば非常に高い感度,特異度で非典型肉腫と平滑筋肉腫を診断できると報告している.

卵巣囊腫の悪性度(境界悪性・がん)の鑑別方法

著者: 伊藤久尊 ,   小山貴

ページ範囲:P.273 - P.277

●囊胞内に乳頭状構造を認めた場合には境界悪性腫瘍を考慮する.乳頭状構造は樹枝状の線維性間質と上皮下の浮腫性間質を反映して,MRIのT2強調像で中心部が低信号,辺縁部が高信号を呈する.

●粘液性腫瘍は多数の隔壁を有する多房性囊胞の形態を示すが,微小囊胞の集簇やT2強調像で低信号を呈する囊胞内容液をみた場合に境界悪性腫瘍を考慮する.

乳がんスクリーニングのポイント

著者: 広利浩一

ページ範囲:P.278 - P.283

●マンモグラフィに超音波検査を加えることで,感度,がん発見率において優れていることが明らかとなっている.ただ特異度の低下を起こすことが示されており,超音波併用検診を行うときは,総合判定を行うことが望ましい.

●乳がんスクリーニングのポイントはガイドラインに基づく判定が肝要である.マンモグラフィガイドライン,乳房超音波診断ガイドラインは,それぞれ,2021年4月,2020年10月に第4版に改訂された.

●区域性濃度上昇は,今回,マンモグラフィガイドライン第4版に初めて記載された所見用語である.石灰化を随伴していない非浸潤性乳管癌で,このような区域性濃度上昇をきたすことがある.

所見アトラス

CIN3〜微小浸潤がんのコルポスコープ所見

著者: 岡愛実子 ,   上田豊 ,   木村正

ページ範囲:P.284 - P.287

●CIN3や微小浸潤がんでは白色上皮や赤点斑,モザイク病変の高度所見を呈することが多い.

●CIN3や微小浸潤がんでは2つ以上の所見が混在することが少なくない.

●特に病変の占拠率が外子宮口の円周の50%以上と高い場合には,微小浸潤がんの存在が疑われる.

子宮頸がんの子宮傍組織への浸潤所見―MRI所見を中心に

著者: 高濱潤子

ページ範囲:P.288 - P.292

●子宮頸がんの画像診断には,組織コントラストが良好なMRIが有用である.

●傍組織浸潤の診断には,子宮頸管に垂直な断面で5mm以下のスライス厚の撮影が望ましい.

●子宮頸部の正常構造の断裂,周囲組織への浸潤所見は原則T2強調像で観察し,拡散強調像や造影T1強調像を参考にする.

子宮体がんの筋層浸潤所見

著者: 坪山尚寛 ,   大西裕満 ,   富山憲幸

ページ範囲:P.293 - P.297

●評価するMRIシーケンスはT2強調像,拡散強調像,ダイナミック造影の3つである.

●拡散強調像と造影後期相を軸に,T2強調像と造影早期相を加味して診断する.

●筋層浸潤のMRI診断におけるさまざまなピットフォールを認識しておく必要がある.

チョコレート囊胞より発生した腫瘍のMRI所見

著者: 丸上(高橋)亜希

ページ範囲:P.298 - P.302

●卵巣子宮内膜症性囊胞内に充実成分を疑った場合には,造影MRIを施行する.内溶液に含まれる血液の影響で充実成分の造影効果が判断しにくい場合には,造影前後でのサブトラクション画像が有用である.

●卵巣子宮内膜症性囊胞内の充実成分がT2強調像で著明な高信号を呈する場合には,漿液粘液性境界悪性腫瘍や脱落膜変化も鑑別すべき疾患となる.

転移性卵巣がんの原発巣による画像所見の特徴

著者: 齋田司

ページ範囲:P.303 - P.307

●転移性卵巣がんは卵巣機能が活発な若年者に好発し,両側性が多く,浸潤を認めないことが特徴である.

●原発巣が充実性腫瘍であっても囊胞性になる傾向がある.

●転移経路としては,リンパ行性,血行性,腹膜播種,経管性が考えられる.

傍大動脈リンパ節郭清時に注意を要する血管奇形

著者: 田中良道

ページ範囲:P.308 - P.311

●傍大動脈リンパ節郭清時には尾側から丁寧に後腹膜腔を展開していき,不意な血管奇形にも対応できるよう慎重に進めていく.

●傍大動脈リンパ節郭清時には卵巣静脈への流入血管や腎動脈分岐異常,重複下大静脈などに留意しながら進めていく.

●必要に応じて術前に3D画像構築などを行い,血管走行の把握に努める.

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目次

ページ範囲:P.2 - P.4

奥付

ページ範囲:P.312 - P.312

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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