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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科77巻4号

2023年04月発行

文献概要

増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス 周産期 画像診断の進め方:基本的スクリーニング

妊娠中期のスクリーニング

著者: 松岡隆1

所属機関: 1昭和大学医学部産婦人科学講座

ページ範囲:P.52 - P.56

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●妊娠中期は,胎児の大きさ,羊水量から胎児形態評価の最も適した時期である.

●スクリーニング検査と診断検査を区別し,正常の確定に至らない場合は検査終了とせず,再確認,コンサルテーションにより偽陰性の発生を防ぐ.多少の偽陽性は許容される.

●妊娠中期スクリーニング検査においては,胎児の軸(水平,冠状,矢状)を意識し,プロービングにより音響陰影を外し,誰がみてもそれとわかる判断に資する画像を取得する努力を怠らない.

●スクリーニング陽性時点での,患者への中途半端な説明は不必要な不安をあおりかねないことを認識する.

参考文献

1)日本超音波医学会用語・診断基準委員会胎児超音波スクリーニングガイドライン作成小委員会 : 超音波による胎児形態の標準的評価法.2022年3月11日公示
2)Committee on Practice Bulletins―Obstetrics and the American Institute of Ultrasound in Medicine : Practice Bulletin No. 175. Ultrasound in Pregnancy. Obstet Gynecol 128 : e241-e256, 2016
3)Salomon LJ, et al : Practice guidelines for performance of the routine mid-trimester fetal ultrasound scan. Ultrasound Obstet Gynecol 37 : 116-126, 2011
4)AIUM Practice Parameter for the Performance of Fetal Echocardiography. J Ultrasound Med 39 : E5-E16, 2020
5)日本産科婦人科学会,他 : CQ106-2産科超音波検査を実施するにあたっての留意点は? 産婦人科診療ガイドライン―産科編 2020.pp82-85,日本産科婦人科学会,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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