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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科77巻4号

2023年04月発行

文献概要

増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス 周産期 所見アトラス:臓器別評価

胎児心臓の機能検査―胎児不整脈

著者: 前野泰樹1

所属機関: 1聖マリア病院新生児科

ページ範囲:P.114 - P.121

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●胎児の不整脈は,超音波検査のMモード法・ドプラ波形により心房と心室の収縮を同時記録し,その関連から診断する.

●胎児治療の有効性が確立している胎児頻脈では,心室収縮から心房収縮までの時間計測(VA間隔)が,治療法選択のために必須の技術となる.

●胎児徐脈では,まずブロックを伴う心房期外収縮の2段脈の鑑別が必要であり,その他,基礎疾患の検索や心機能の評価など,管理法の選択のために多くの情報収集が要求される.

●胎児にたびたび認められる期外収縮では,稀にある心室期外収縮症例を確実に抽出して,的確な管理方法を選択する.

参考文献

1)Donofrio MT, et al : Diagnosis and treatment of fetal cardiac disease : A scientific statement from the American Heart Association. Circulation 129 : 2183-242, 2014
2)日本胎児心臓病学会(編) : 日本小児循環器学会胎児心エコー検査ガイドライン(第2版).日小児循環器会誌37 : S1.1-S1.57, 2021
3)Miyoshi T, et al ; Japan Fetal Arrhythmia Group : Antenatal therapy for fetal supraventricular tachyarrhythmias : multicenter trial. J Am Coll Cardiol 74 : 874-885, 2019
4)Teramachi Y, et al : Simple method to distinguish the type of fetal premature contraction using arterial Doppler time interval measurements. J Obstet Gynaecol Res 47 : 495-500, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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