文献詳細
文献概要
増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス 婦人科疾患 画像診断の進め方
良性卵巣腫瘍―成熟奇形腫,内膜症性囊胞,傍卵管・卵巣囊胞などの鑑別
著者: 若林ゆかり1
所属機関: 1東京医科大学放射線医学
ページ範囲:P.204 - P.208
文献購入ページに移動●典型的な良性卵巣腫瘍は特徴的な形態を有する場合が多く,正しく画像診断を行い,さらなる無用な検査や手術を避けて治療につなげることが必要である.
●内膜症性囊胞は繰り返す出血により特徴的な信号強度を有する.奇形腫(デルモイド)は脂肪濃度を呈する部分を注意深く探すことが診断につながる.
●卵巣近傍にできる腹膜封入囊胞,傍卵巣囊胞については,正常卵巣を同定・指摘することが大切である.
●内膜症性囊胞は繰り返す出血により特徴的な信号強度を有する.奇形腫(デルモイド)は脂肪濃度を呈する部分を注意深く探すことが診断につながる.
●卵巣近傍にできる腹膜封入囊胞,傍卵巣囊胞については,正常卵巣を同定・指摘することが大切である.
参考文献
1)坪山尚寛 : 子宮内膜症性囊胞の画像診断とピットフォール〜shadingをめぐる議論を再考する〜.日エンドメトリオーシス会誌42 : 18-24, 2021
2)Rha SE, et al : Atypical CT and MRI Manifestations of Mature Ovarian Cystic Teratomas. AJR 183 : 743-750, 2004
3)Sadowski EA, et al : O-RADS MRI Risk Stratification System : Guide for Assessing Adnexal Lesions from the ACR O-RADS Committee. Radiology 303 : 35-47, 2022
4)Levine D, et al : Simple Adnexal Cysts : SRU Consensus Conference Update on Follow-up and Reporting.Radiology 293 : 359-371, 2019
5)Moyle PL, et al : Nonovarian Cystic Lesions of the Pelvis. RadioGraphics 30 : 921-938, 2010
掲載誌情報