文献詳細
文献概要
増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス 悪性腫瘍 画像診断の進め方
乳がんスクリーニングのポイント
著者: 広利浩一1
所属機関: 1兵庫県立がんセンター乳腺外科
ページ範囲:P.278 - P.283
文献購入ページに移動●マンモグラフィに超音波検査を加えることで,感度,がん発見率において優れていることが明らかとなっている.ただ特異度の低下を起こすことが示されており,超音波併用検診を行うときは,総合判定を行うことが望ましい.
●乳がんスクリーニングのポイントはガイドラインに基づく判定が肝要である.マンモグラフィガイドライン,乳房超音波診断ガイドラインは,それぞれ,2021年4月,2020年10月に第4版に改訂された.
●区域性濃度上昇は,今回,マンモグラフィガイドライン第4版に初めて記載された所見用語である.石灰化を随伴していない非浸潤性乳管癌で,このような区域性濃度上昇をきたすことがある.
●乳がんスクリーニングのポイントはガイドラインに基づく判定が肝要である.マンモグラフィガイドライン,乳房超音波診断ガイドラインは,それぞれ,2021年4月,2020年10月に第4版に改訂された.
●区域性濃度上昇は,今回,マンモグラフィガイドライン第4版に初めて記載された所見用語である.石灰化を随伴していない非浸潤性乳管癌で,このような区域性濃度上昇をきたすことがある.
参考文献
1)有効性評価に基づく乳がん検診ガイドライン2013年度.http://canscreen.ncc.go.jp/guideline/nyugan.html
2)Ohuchi N et al : Sensitivity and specificity of mammography and adjunctive ultrasonography to screen for breast cancer in the Japan Strategic Anti-cancer Randomized Trial J-START): a randomised controlled trial. Lancet 387 : 341-348, 2016
3)日本乳癌検診学会総合判定委員会 : マンモグラフィと超音波検査の総合判定マニュアル.篠原出版新社,2015
4)日本医学放射線学会/日本放射線技術学会 : マンモグラフィガイドライン第4版.医学書院,2021
5)日本乳腺甲状腺超音波医学会 : 乳房超音波診断ガイドライン(改訂第4版).南江堂,2020
6)日本乳癌学会 : 検診カテゴリーと診断カテゴリーに基づく乳がん検診精検報告書作成マニュアル.金原出版,2019
掲載誌情報