臨床婦人科産科78巻12号

2024年12月発行

今月の臨床 エネルギーデバイス アラカルト―知っておきたい使い方の留意点と技術革新

各種デバイスの原理・有用性と使用上の注意点

超音波凝固切開装置を最大限に使いこなす

著者： 小堀宏之¹

所属機関： ¹メディカルトピア草加病院婦人科

ページ範囲：P.1113 - P.1120

文献概要

●先端がファインな形状で止血力も高い超音波凝固切開装置は有用なデバイスである．

●使用直後は蓄熱しているため，取り扱いに留意する．

●切離部の状況に応じたトラクション管理により，より効果的な使用が可能となる．

参考文献

1）藤原道隆，他 : 知っておきたいデバイスの特徴と安全な使用法超音波凝固切開装置と血管シーリング装置の原理，歴史と特徴．臨外72 : 526-534, 2017

2）見目恭一：臨床工学技士ブルーノート―基礎編．メジカルビュー社，2013

3）渡邉　純，他 : 超音波凝固切開装置の原理と起こり得る有害事象．手術73 : 1523-1527，2019

4）Hruby GW, et al : Evaluation of surgical energy devices for vessel sealing and peripheral energy spread in a porcine model. J Urol 178 : 2689-2693, 2007

5）蜂屋弘之，他 : 超音波凝固切開装置のキャビテーション発生に関する基礎的検討．超音波医39 : 101-111，2012