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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科78巻12号

2024年12月発行

今月の臨床 エネルギーデバイス アラカルト―知っておきたい使い方の留意点と技術革新

各種デバイスの原理・有用性と使用上の注意点

水圧式ナイフ

著者: 小木曾聡1 石井隆道1 波多野悦朗1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科肝胆膵移植外科

ページ範囲:P.1126 - P.1130

文献概要

●水圧式ナイフは水流の圧力により組織を切開するデバイスで,熱を発生させず,高い組織選択性をもつことが特徴である.

●水圧式ナイフの組織破砕力を高めつつ,水しぶきの発生を避けるためには,対象組織のごく近傍にハンドピース先端のノズルを置くことが肝要である.ハンドピースは細かく動かさず,水流による組織破砕が進むのを適宜待ちながら剝離操作を進める.

●脈管や腫瘍被膜の損傷を避けて愛護的に剝離を行いたい場合に特に有用である.

参考文献

1)藤本康弘,他 : ウォータージェットメスを用いた肝切離 : “fountain sign”による安全な脈管処理.日消外会誌55 : 600-601, 2022
2)Hamaoka M, et al : Experience and outcomes in living donor liver procurement using the water jet scalpel. J Hepatobiliary Pancreat Sci 26 : 370-376, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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