文献詳細
今月の臨床 エネルギーデバイス アラカルト―知っておきたい使い方の留意点と技術革新
各種デバイスの原理・有用性と使用上の注意点
文献概要
●水圧式ナイフは水流の圧力により組織を切開するデバイスで,熱を発生させず,高い組織選択性をもつことが特徴である.
●水圧式ナイフの組織破砕力を高めつつ,水しぶきの発生を避けるためには,対象組織のごく近傍にハンドピース先端のノズルを置くことが肝要である.ハンドピースは細かく動かさず,水流による組織破砕が進むのを適宜待ちながら剝離操作を進める.
●脈管や腫瘍被膜の損傷を避けて愛護的に剝離を行いたい場合に特に有用である.
●水圧式ナイフの組織破砕力を高めつつ,水しぶきの発生を避けるためには,対象組織のごく近傍にハンドピース先端のノズルを置くことが肝要である.ハンドピースは細かく動かさず,水流による組織破砕が進むのを適宜待ちながら剝離操作を進める.
●脈管や腫瘍被膜の損傷を避けて愛護的に剝離を行いたい場合に特に有用である.
参考文献
1)藤本康弘,他 : ウォータージェットメスを用いた肝切離 : “fountain sign”による安全な脈管処理.日消外会誌55 : 600-601, 2022
2)Hamaoka M, et al : Experience and outcomes in living donor liver procurement using the water jet scalpel. J Hepatobiliary Pancreat Sci 26 : 370-376, 2019
掲載誌情報