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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科78巻12号

2024年12月発行

今月の臨床 エネルギーデバイス アラカルト―知っておきたい使い方の留意点と技術革新

応用

電気メス使用時の電極の形状による違い

著者: 羽田智則1 都築陽欧子1 大石博子1

所属機関: 1四谷メディカルキューブウィメンズセンター婦人科

ページ範囲:P.1137 - P.1144

文献概要

●モノポーラは電極のあて方で組織効果が変わる.切開時にはいかに電極から点で放電させて切開能を引き出すかがポイントであり,凝固は接触通電による白色凝固と非接触通電による放電凝固で現象が異なる.

●対象組織に対する先端電極の点・線・面でのあて方により組織効果が変わることを理解したうえで,自分の手術に適した先端電極の形状を選択する.

●エネルギーデバイスは熱によって生じる組織効果を利用した機器である.切開・凝固の反応を利用しつつ,常に熱損傷のリスクも考え,低出力・短時間使用の意識をもつ.

参考文献

1)渡邊祐介 : FUSE資格者が教える電気メス―使いこなすための原理と意外と知らないリスク.メジカルビュー社,2022
2)羽田智則 : エネルギーデバイス.日本産科婦人科内視鏡学会(編):産婦人科内視鏡手術スキルアップ,第3版.pp44-56.メジカルビュー社,2020
3)羽田智則,他 : モノポーラ,バイポーラ,血管シーリング装置,超音波凝固切開装置の安全な使用法.臨婦産77 : 948-955, 2023
4)Feldman LS, et al(eds) : The SAGES manual on the Fundamental Use of Surgical Energy(FUSE). Springer, New York, 2012
5)桜木 徹 : わかりやすい電気メスの本.金原出版,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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