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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科78巻4号

2024年04月発行

増刊号 産婦人科医のための緊急対応サバイバルブック

Ⅱ. 婦人科編 ❶症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握《救急外来》

卵巣に腫大・腫瘤がみられるとコンサルトされてきた!

著者: 中村智子1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院総合周産期母子医療センター生殖周産期部門

ページ範囲:P.67 - P.71

文献概要

遭遇しやすい典型ケース

症例1 : 34歳女性,1妊1産

 月経周期は順調で,今朝まで腹部症状はなかったが,本日職場で急な腹痛が出現.歩くと響き,嘔気も治まらないため救急搬送された.苦悶表情あり,冷汗あり,ベッド上でうずくまっている.腹部は平坦,下腹部に圧痛あり,筋性防御を認める.

参考文献

1)Hao J, et al : Clinical characteristics of adnexal torsion and role of ovarian sparing surgery : a clinical retrospective analysis. Ginekol Pol 95 : 84-91, 2024
2)Murphy NC, et al : Postoperative ovarian morphology on ultrasound after ovarian torsion-effect of immediate surgery : A retrospective cohort study. J Pediatr Adolesc Gynecol 35 : 353-358, 2022
3)日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会(編・監): CQ327卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症や重症化の予防は? 産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020.pp 156-158,日本産科婦人科学会,2020
4)吉田幸洋 : 子宮外妊娠の診断―そのコツと落とし穴.周産期救急のコツと落とし穴,岡村州博(編).p 55,中山書店,2004
5)梅津朋和,他 : 腹腔鏡下手術を施行した卵管卵巣膿瘍12症例の後方視的検討.日産婦内視鏡学会誌 31 : 132-135, 2015
6)苛原 稔,他 : 平成20年度生殖・内分泌委員会報告.日産婦誌 61 : 1138-1145,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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