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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科78巻4号

2024年04月発行

増刊号 産婦人科医のための緊急対応サバイバルブック

Ⅱ. 婦人科編 ❶症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握《術後急変》

徐々に熱が上がってきたが,どうしたらいい?(発熱)

著者: 清野学1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.78 - P.79

文献概要

遭遇しやすい典型ケース

 56歳.3経産.子宮頸癌に対して広汎子宮全摘を施行した.術後6日目から37℃後半の発熱を認め,術後8日目には39℃の発熱を認めた.炎症反応の上昇と下腹部痛を認めた.経腟超音波で左骨盤底にエコーフリースペースを認め,同部位に圧痛を認めた.造影CTを撮影したところ,骨盤左側にリンパ囊胞を形成しており,同部位の感染が疑われた(図1).

参考文献

1)American College of Chest Physicians/Society of Critical Care Medicine Consensus Conference: Definitions for sepsis and organ failure and guidelines for the use of innovative therapies in sepsis. Crit Care Med 20 : 864-874, 1992
2)西田 修,他 : 日本版敗血症診療ガイドライン2016.日集中医誌24, 2017
3)井上 治,他 : 高気圧酸素療法(hyperbaric oxygen therapy, HBO)における適応疾患の見直しと再編―特に国内の臨床報告と基礎研究及び国外のランダム化比較試験などからの提案.日本高気圧環境・潜水医学会,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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