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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科78巻4号

2024年04月発行

増刊号 産婦人科医のための緊急対応サバイバルブック

Ⅱ. 婦人科編 ❶症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握《術後急変》

尿量が少ない! ドレーンからの排液が止まらない!(術後出血)

著者: 清野学1

所属機関: 1山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.82 - P.83

文献概要

遭遇しやすい典型ケース

 58歳.2経産.多発子宮筋腫に対して子宮全摘術を施行.術後疼痛が強くNSAIDsおよびオピオイドを使用したが十分な除痛が得られなかった.尿量が30mL/時未満であり,ドレーンからは血性排液が多かった.血液ガス分析でヘモグロビン値の低下を認め,術後出血を疑った.輸血をオーダーしつつ造影CT検査を施行したところ,左子宮動脈断端部から造影剤の漏出を認め(図1a),多量の血性腹水が疑われた(図1b).

参考文献

1)American Heart Association : BLSプロバイダーマニュアル―AHAガイドライン2020準拠.シナジー,2022
2)日本IVR学会 : 産科危機的出血に対するIVR施行医のためのガイドライン2017.2018 https://www.jsir.or.jp/about/sanka/sanka/(最終アクセス : 2023年12月19日)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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