文献詳細
増刊号 産婦人科医のための緊急対応サバイバルブック
Ⅱ. 婦人科編 ❶症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握《術後急変》
文献概要
遭遇しやすい典型ケース
58歳.2経産.多発子宮筋腫に対して子宮全摘術を施行.術後疼痛が強くNSAIDsおよびオピオイドを使用したが十分な除痛が得られなかった.尿量が30mL/時未満であり,ドレーンからは血性排液が多かった.血液ガス分析でヘモグロビン値の低下を認め,術後出血を疑った.輸血をオーダーしつつ造影CT検査を施行したところ,左子宮動脈断端部から造影剤の漏出を認め(図1a),多量の血性腹水が疑われた(図1b).
58歳.2経産.多発子宮筋腫に対して子宮全摘術を施行.術後疼痛が強くNSAIDsおよびオピオイドを使用したが十分な除痛が得られなかった.尿量が30mL/時未満であり,ドレーンからは血性排液が多かった.血液ガス分析でヘモグロビン値の低下を認め,術後出血を疑った.輸血をオーダーしつつ造影CT検査を施行したところ,左子宮動脈断端部から造影剤の漏出を認め(図1a),多量の血性腹水が疑われた(図1b).
参考文献
1)American Heart Association : BLSプロバイダーマニュアル―AHAガイドライン2020準拠.シナジー,2022
2)日本IVR学会 : 産科危機的出血に対するIVR施行医のためのガイドライン2017.2018 https://www.jsir.or.jp/about/sanka/sanka/(最終アクセス : 2023年12月19日)
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