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今月の臨床 異常子宮出血(AUB)の診断と治療―婦人科診療の基本を鍛える! AUBの診断手法―基本を押さえる
細胞診/組織診―悪性疾患の鑑別ポイント
著者: 寺尾泰久1
所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科産婦人科学
ページ範囲:P.406 - P.411
文献購入ページに移動●子宮内膜細胞診・組織診検査は,すべてのAUB患者に必要なのではなく,年齢,肥満,遺伝的因子や子宮内膜の厚さなどから検査を行うか決める.
●肥満があれば30代でも子宮体がんのリスクは高まる.また,Lynch症候群などの家族歴をもつ女性は子宮内膜生検を積極的に行う.
●内膜細胞診,内膜組織診検査は患者不利益になることもあるので,インフォームド・コンセントを得てから行うようにする.
●閉経後出血は悪性腫瘍の可能性を念頭におき,子宮頸部,腟,外陰,尿道,肛門周囲も診察する.
●肥満があれば30代でも子宮体がんのリスクは高まる.また,Lynch症候群などの家族歴をもつ女性は子宮内膜生検を積極的に行う.
●内膜細胞診,内膜組織診検査は患者不利益になることもあるので,インフォームド・コンセントを得てから行うようにする.
●閉経後出血は悪性腫瘍の可能性を念頭におき,子宮頸部,腟,外陰,尿道,肛門周囲も診察する.
参考文献
1)Fujiwara H, et al : Evaluation of endometrial cytology : cytohistological correlations in 1,441 cancer patients. Oncology 88 : 86-94, 2015
2)Fulciniti F, et al : The Yokohama system for reporting directly sampled endometrial cytology : the quest to develop a standardized terminology. Diagn Cytopathol 46 : 400-412, 2018
3)Early Breast Cancer Trialists' Collaborative Group(EBCTCG) ; Davies C, et al : Relevance of breast cancer hormone receptors and other factors to the efficacy of adjuvant tamoxifen : patient-level meta-analysis of randomised trials. Lancet 378 : 771-784, 2011
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