文献詳細
今月の臨床 臨床力をグッとUPさせる「貧血」の知識―鉄代謝の基礎から管理・治療の具体策まで
貧血診療の基本
文献概要
●鉄欠乏性貧血の診断は,ヘモグロビン低値(成人女性では12g/dL未満)とフェリチン低値(12ng/mL未満)で確定される.
●慢性疾患による貧血(ACD)に鉄欠乏性貧血が合併しているかどうかは,フェリチン値が30ng/mL未満なら合併している,100ng/mL以上なら合併していないと判断する.
●隠れ貧血(非貧血性鉄欠乏症)とは,ヘモグロビンは正常でもフェリチンが低下している病態である.ほとんどは見逃され,放置されているのが現状である.
●慢性疾患による貧血(ACD)に鉄欠乏性貧血が合併しているかどうかは,フェリチン値が30ng/mL未満なら合併している,100ng/mL以上なら合併していないと判断する.
●隠れ貧血(非貧血性鉄欠乏症)とは,ヘモグロビンは正常でもフェリチンが低下している病態である.ほとんどは見逃され,放置されているのが現状である.
参考文献
1)日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会(編) : 鉄剤の適正使用による貧血治療指針改訂(第3版).響文社,2015
2)Krayenbuehl PA, et al : Intravenous iron for the treatment of fatigue in nonanemic, premenopausal women with low serum ferritin concentration. Blood 118 : 3222-3227, 2011
3)Lee HS, et al : Psychiatric disorders risk in patients with iron deficiency anemia and association with iron supplementation medications : a nationwide database analysis. BMC Psychiatry 20 : 216, 2020
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