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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科78巻7号

2024年07月発行

今月の臨床 臨床力をグッとUPさせる「貧血」の知識―鉄代謝の基礎から管理・治療の具体策まで

貧血診療の基本

鉄欠乏性貧血と隠れ貧血(非貧血性鉄欠乏症)

著者: 岡田定1

所属機関: 1おうちで笑顔クリニック

ページ範囲:P.588 - P.592

文献概要

●鉄欠乏性貧血の診断は,ヘモグロビン低値(成人女性では12g/dL未満)とフェリチン低値(12ng/mL未満)で確定される.

●慢性疾患による貧血(ACD)に鉄欠乏性貧血が合併しているかどうかは,フェリチン値が30ng/mL未満なら合併している,100ng/mL以上なら合併していないと判断する.

●隠れ貧血(非貧血性鉄欠乏症)とは,ヘモグロビンは正常でもフェリチンが低下している病態である.ほとんどは見逃され,放置されているのが現状である.

参考文献

1)日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会(編) : 鉄剤の適正使用による貧血治療指針改訂(第3版).響文社,2015
2)Krayenbuehl PA, et al : Intravenous iron for the treatment of fatigue in nonanemic, premenopausal women with low serum ferritin concentration. Blood 118 : 3222-3227, 2011
3)Lee HS, et al : Psychiatric disorders risk in patients with iron deficiency anemia and association with iron supplementation medications : a nationwide database analysis. BMC Psychiatry 20 : 216, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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