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緒言
現在婦人科領域に於ける麻醉としては,1897年,Bierにより始められた腰髓麻醉が大部分を占めており,使用藥劑としては現今ペルカミン系が愛用されているようである。この系統の麻醉藥には麻醇發現時間の遲延及び麻醉効果不確實と云う缺點があつたが,偶々最近此の點に改良を加え麻醉發見時間の短いTカイン0.2%と麻醉持續時間の長いペルカミン0.3%とを含有し,これ等の相乘作用により,より高い臨床効果を發揮するとされているネオ・ペルカミン(以下ネ・ペと略記する)の試供を受けたもので,之を實地に試み,例數は少いが若干の成績を得たのでこゝに報告する。
現在婦人科領域に於ける麻醉としては,1897年,Bierにより始められた腰髓麻醉が大部分を占めており,使用藥劑としては現今ペルカミン系が愛用されているようである。この系統の麻醉藥には麻醇發現時間の遲延及び麻醉効果不確實と云う缺點があつたが,偶々最近此の點に改良を加え麻醉發見時間の短いTカイン0.2%と麻醉持續時間の長いペルカミン0.3%とを含有し,これ等の相乘作用により,より高い臨床効果を發揮するとされているネオ・ペルカミン(以下ネ・ペと略記する)の試供を受けたもので,之を實地に試み,例數は少いが若干の成績を得たのでこゝに報告する。
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