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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻10号

1954年10月発行

原著

卵管成形手術にポリエチレン管の応用

著者: 坂倉啓夫1 荒井信造1

所属機関: 1慶応義塾大学産婦人科教室

ページ範囲:P.581 - P.583

文献概要

緒言
 不妊原因の大半を占める卵管閉鎖症に対する手術方式は,先人の努力にも拘らず,術後の再癒着や妊娠分娩に及ぼす影響などから考えると,成績は余り芳ばしくない。第一の問題,即ち再癒着再閉鎖の予防に対しては種々の努力が試みられ,術後早期よりの通気法の繰返しや1)2)銀線3)鋼鉄線4)タンタリウム線5)鯨の鬚6)腸線7)砂糖棒8)等を卵管内に挿入する方法等が行われて来たが,此等は却つて炎症や癒着の原因となり,見るべき効果も得られなかつた。
 然るに最近Castallo9)Hellmann10)Rubio11)等はPolyethylene管を不妊症手術に用い,好成績を挙げている。私共もPolyethylene管を特別に作製せしめ,卵管成形術に応用し,いさゝか結果を得たので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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