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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻10号

1954年10月発行

症例研究

卵巣嚢腫と誤診された糖尿病性膀胱拡張症の1例

著者: 松下亨1

所属機関: 1群馬県多野病院産婦人科

ページ範囲:P.601 - P.602

文献概要

序言
 初学者にとつて充満した膀胱は屡々卵巣嚢腫と誤られ勝ちなものであるが,その多くは頻回の導尿と内診とを繰返すことに依つて避け得られるものである。併し乍ら稀には膀胱腫瘍とか膀胱拡張症などでは誤診と気がつかずに開腹して始めて判明する場合もある。私は最近右靱帯内卵巣嚢腫と思つて開腹した処が単なる膀胱肥大拡張症であつて,之がその後の経過に依つて糖尿病性のものであることの判明した珍しい症例を経験したので御報告申し上げる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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