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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻10号

1954年10月発行

文献概要

診療室

臨牀診斷能力の數字化(點數制)について

著者: 三宅秀郎1

所属機関: 1国立熱海病院 産婦人科

ページ範囲:P.609 - P.610

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 前に「掻爬された外妊」を少くするにはどうすればよいかと題して述べた事がある。その要点は外妊患者の経験が少いため外妊と気がつかないためだろうから,大病院指導者の方々は煩を厭わず関係医師に教示する事を例とすれば,以て得る所が多く臨牀智識を向上させるに役立つだろうと云うにあつた。
 所で「臨牀診断能力を向上させる為には,以上を基礎として自己の成績を研討し,どの点が足りなかつたかを反省する事によつて進歩が生じて来る』。さてその成績であるが,例えば子宮癌についても,何例中Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ度が夫々何例,手術率,永久治癒率何%だから某術式は某術式に勝るとか,癌年齡の婦人を何例調べたら何例癌を発見したとかの詳細な統計があるが,癌らしい患者を診察した場合に臨牀的に癌と診断する能力を現わすことは従来述べられていない。従つて昨年に比してどれ位自己が進歩したかを判断し得ないこととなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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