文献詳細
症例研究
文献概要
金属性避妊器具の長期使用によつて生体に如何なる障害,又は変化を来たすかについての報告例は,避妊効果の宣伝に比して極めて少く,僅かに松本氏が避妊リングを中心とする子宮筋腫の例及び神山,本多両氏が不正出血,子宮内膜炎様症状を惹起せる例の報告があり,妊娠例については同じく神山氏の1例があるのみである。我々は最近避妊用金属リングを子宮腔内に使用したまゝ妊娠した3例を経験したので,これを報告し諸賢の御批判を乞う次第である。
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