文献詳細
病理解剖
文献概要
緒言
再生不能性貧血は1888年P.Ehrlichにより初めて記載され,本邦に於いて1917年簡野,入沢,甲賀等が最初に報告して以来屡々報告せられ,今日までに約300例に及び,悪性貧血よりも寧ろ比較的屡々見られると云う。然し本症と妊娠との合併は稀で,少数例の報告があるのでみである。尚本症が「サルバルサン」使用に起因する報告もなされている。
我々は最近,「サルバルサン」療法を受けていた妊娠8ヵ月の梅毒妊婦に強度の貧血を認め再生不能性貧血なることを確認したが,各種療法の暇もなく死亡せる1例に遭遇したので報告する次第である。
再生不能性貧血は1888年P.Ehrlichにより初めて記載され,本邦に於いて1917年簡野,入沢,甲賀等が最初に報告して以来屡々報告せられ,今日までに約300例に及び,悪性貧血よりも寧ろ比較的屡々見られると云う。然し本症と妊娠との合併は稀で,少数例の報告があるのでみである。尚本症が「サルバルサン」使用に起因する報告もなされている。
我々は最近,「サルバルサン」療法を受けていた妊娠8ヵ月の梅毒妊婦に強度の貧血を認め再生不能性貧血なることを確認したが,各種療法の暇もなく死亡せる1例に遭遇したので報告する次第である。
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