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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻12号

1954年12月発行

病理解剖

双角双頸子宮重複腟の一側閉鎖による偏側性子宮腟溜膿腫の1例

著者: 津野淸男1 秋葉照夫1

所属機関: 1東京大学医学部産科婦人科学教室

ページ範囲:P.721 - P.723

文献概要

1.まえがき
 重複子宮は両側のミユルレル氏管の癒合障害によつて起り,必ずしも稀なものではなく,殊に子宮卵管造影法が行われる様になつてからは,更に発見が容易になつてきたが,我々は双角双頸子宮重複腟で一側の腟が閉鎖されていたため,そこに経血及分泌液が潴溜して,腟溜膿腫を作り,臨床上恰も悪性腫瘍を疑わしめる症状を呈し,開腹手術により始めて確診し得た例を経験したが,今迄に発表が少く,比較的稀有なものと思われるので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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