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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻2号

1954年02月発行

文献概要

統計

臍帶脱落日の統計的觀察

著者: 塚本胖1

所属機関: 1愛育研究所母性保健部

ページ範囲:P.95 - P.96

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I.緒言
 臍帶の脱落には季節,各種藥物,臍帶切斷部位,結紮法等の外的因子と,新生児の發育,榮養状態等の内的因子とが關係することは多くの報告で認められている。橋本1)は今次大戰時には平時に比べ臍脱日が2.3日短縮し,季節では春と夏及び秋との間に有意差があると,杉江2)は臍帶切斷部處置に10%水溶性ヴイタクロールを使用したときが他の藥劑を用いたときより臍脱が早く,性別,臍帶の長さ等でも多少影響されるが,分娩回數,捻轉等では影響がみられないと報じ,小川,山田3)は臍輪部より3cmで切斷したときが臍脱最も早く,これより長ければ遲れることを認め,黒川4)は臍輪部近く1回結紮すれば明らかに臍脱が早いと,伊藤5)杉江等は新生児發育,特に體重回復良好なものでは臍脱も早く臍脱の遲速を新生兒發育良否の指針とすることが出來ると,述べている。そこで私は諸條件を考慮して臍脱日の統計觀察を行つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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