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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻2号

1954年02月発行

症例研究

卵巣妊娠と思われる1例

著者: 松澤三郎12 中山孝12

所属機関: 1慶應義塾大學産婦人科 2市立川崎病院産婦人科

ページ範囲:P.101 - P.104

文献概要

緒言
 卵巣妊娠の報告は古くから有るが何れも組織學的確證がない爲,その存在は一時疑問とされていたが1899年Konver Von Tussenbrockにより組織學的に明らかな第一例が報告されて以來卵巣妊娠の存在を疑う餘地はなくなり,内外共に相次いで報告を見るに致つ左が猶其の中にも組織學的確證を認めない報告例があり,約半世紀に亙る内外文献を見ても確實な根據を有する例は約130例に過ぎないと言う(古岡)。1923年Böwingは文献より確實或は稍確實と見られる卵巣妊娠の100例を報告した。我が國では10數例の報告がある。我々は最近早期に中絶せる卵巣妊娠と思われる1例に遭遇したのでこゝに報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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