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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻3号

1954年03月発行

綜説

子宮内膜のグリコゲーン含有量について

著者: 加藤孝1

所属機関: 1国立霞ケ浦病院婦人科

ページ範囲:P.123 - P.126

文献概要

緒言
 子宮粘膜中にはグリコゲーンが存在し,而して其の含有量が,性周期と密接な関係にあることは,諸家の研究により確認されており,一方,性ホルモンに関する検索は最近特に進展し,逐次新知見が確立されている状態である。以下グリコゲーンをグと略す。)そこで余は子宮粘膜のグ消長が,各種の性ホルモンの代謝と如何なる関聯性を有するかに就を詳細に調査して見たいと思う。
 子宮粘膜中のグ存在に関しては1840年Lang—hansに依つて,始めて子宮体粘膜上皮中に発見された。然しこれに対しては1899年Branlt,1905年Gierke等は否定したが,1906年Lubarschはこれを追試してLanghansと同一の結果を得,且つ其の量は粘膜の周期的変化と共に動搖するであろうと附言し,其の後(1907) Gierkeも亦同様の見解を発表した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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