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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科8巻3号

1954年03月発行

原著

抗ヒ劑の子宮及び腸管に及ぼす作用並にVagostigminとの關係

著者: 朱以春1

所属機関: 1久留米大学医学部産婦人科学教室

ページ範囲:P.147 - P.150

文献概要

I.緒言
 近年Allergie及びAnaphylaxieの研究が盛に行はれているがその本態に関しては未た充分闡明されていない様である。しかしHistamineが重要な原因的役割を演じていることは一般に認められている所であるが,最近中村氏等はAcethylcholinこそその本態であると主張している。兎も角その本態は何れにせよAllergie及びAnaphylaxieの治療剤としてのHistamine解毒に関する研究は各国殊に欧米諸国に於て盛んである。
 一方製剤方面に於ては1933年Fournean & Bovet (佛)が抗ヒ剤の合成に成功し,次で1942年Halpernが臨床上使用し得る抗ヒ剤の合成に成功して以来本研究は本格的に且系統的に進められ,今日では異名同製剤が市場に多数氾濫し,治療界の寵児として脚光を浴びるに至つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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